デビュー曲がいきなりオリコン週間演歌・歌謡ランキングで1位(2月2日付)を記録するという、新人としては異例のスタートを切った平山花羽さん。現在、大阪・新歌舞伎座で座長公演を務める大先輩・三山ひろしさんの前座として修行を積みながら、関西各地のライブにも精力的に出演しています。27歳という、人生の様々な経験を重ねた上での門出は、多くのファンの心を掴んで離しません。
師匠である松前ひろ子さんがその才能を見抜き、三山さんの背中を追うようにして歩み始めた彼女。栃木県栃木市という情緒あふれる街で育った彼女の歌声には、どこか懐かしく、そして聴く者の魂を震わせる力強さが宿っています。2月12日の「KOBE流行歌ライブ」での瑞々しいステージ、そして25日に控える「大阪発流行歌ライブ」への意気込みなど、いま最も目が離せない新星の素顔に迫ります。この記事を読み終える頃には、きっとあなたも彼女の「花」が咲く瞬間を、その目で見届けたくなるはずです。
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新人、平山花羽が関西で躍動 松前ひろ子スカウトの逸材
松前ひろ子が見出した「蔵の街」の至宝。一途な想いが開かせた歌手への扉
平山花羽さんのルーツは、栃木・群馬・茨城・千葉の4県が接する北関東の要所に位置する、栃木県栃木市にあります。「蔵の街」として知られるこの場所は、江戸時代の面影を残す家屋が立ち並び、ラムサール条約にも登録された渡良瀬遊水地を抱く、水の都としても有名です。そんな静かな街で育った彼女の歌への情熱は、高校時代に出場した『NHKのど自慢』のグランドチャンピオン大会で一度は挫折を味わいました。優勝という夢に手が届かず、地元の企業に就職して社会人としての道を歩み始めた彼女ですが、歌への想いは消えることはありませんでした。
25歳という節目に、彼女は運命の鍵を握る「松前ひろ子カラオケ大会」に出場します。そこで彼女の熱量あふれる歌声に耳を止めたのが、他ならぬ松前ひろ子社長でした。スカウトという形で夢が再び動き出し、そこからはまさに怒涛の展開。事務所の仕事を自ら手伝いながらプロの現場を学び、ついに掴んだデビューの座。カップリング曲『自慢の栃木』には、一度は歌手の道を諦めかけた彼女を温かく育んでくれた故郷への、深い愛情と誇りがたっぷりと詰め込まれています。
三山ひろしの背中を追って。新歌舞伎座の舞台袖で学んだ「プロの矜持」
デビューが決まってからの平山さんは、まさに修行の日々を送っています。現在、大阪・新歌舞伎座で行われている三山ひろしさんの座長公演。その大きな舞台の前座としてステージに立ち、連日、大勢の観衆を前にマイクを握る経験は、何物にも代えがたい財産となっているようです。舞台袖で三山さんの立ち居振る舞いや、客席を一つにまとめる圧倒的なパフォーマンスを間近で見つめてきた彼女。三山さんからは「行く先々でお客様は異なる。歌う時は常に真っ新な、新たな気持ちで挑みなさい」という、プロとして生き抜くための金言を授かりました。
松前ひろ子先生がレコーディングに立ち会い、厳しくも温かい指導を受けたデビュー曲『あじさい坂』。初恋をテーマにした爽やかなこの曲を、彼女は一音一音、噛み締めるように歌い上げています。KOBEのライブステージでは、三山先輩の教え通り、一期一会の出会いを大切にするかのように、落ち着いた口調で自ら曲紹介を行い、力強い歌声を響かせました。終演後には自らCDを手売りし、ファン一人ひとりと交流する初々しい姿。そのひたむきな姿勢こそが、デビュー直後の1位という快挙を呼び寄せたのかもしれません。
神戸から大阪へ繋ぐ「あじさい坂」。等身大の素顔が魅せる1位の輝き
2月12日の神戸でのステージを無事に終え、平山さんの視線はすでに25日の「大阪発流行歌ライブ」へと向いています。会場となるアメリカ村のBIGCATは、彼女にとってまた新たな挑戦の場となります。持ち歌はまだ2曲ですが、デビュー前からカバー曲を数多く歌い込んできた彼女にとって、ステージでの選曲に不安はありません。「三山先輩や松前先生のステージで、本名で歌わせていただいていた時代があるから大丈夫」と、いたずらっぽく笑うその表情には、確かな自信が覗いていました。
そんな彼女の魅力は、歌声の迫力と、時折見せるユーモアのギャップにあります。CDジャケットで見せるクールな表情と、実物の朗らかな印象が少し異なると指摘されると、「デビューに合わせて少し画像を盛ってしまったんです。恥ずかしいから、ダイエットして写真の自分に戻ります」と照れ笑い。その飾らない素顔が、関西のファンの心を一気に溶かしてしまいました。30歳という大人の入り口を前に、遅咲きながらも一気に花開こうとしている平山花羽。彼女が歌うあじさいの坂道の先に、どんな輝かしい景色が待っているのか、期待は高まるばかりです。
演歌ニュース記事 感想
平山花羽さんのニュースに触れ、何よりも「25歳でのスカウト」というドラマチックな転身に勇気をいただきました。一度は一般企業に就職し、社会の厳しさを知りながらも夢を捨てなかった彼女だからこそ、あの芯の強い歌声が出せるのでしょうね。栃木の静かな蔵の街から、賑やかな大阪のステージへ。その環境の変化に戸惑いながらも、三山ひろしさんの背中を見て「常に新たな気持ちで」という教えを守り抜こうとする姿勢には、若手ながら凛としたプロの覚悟を感じます。
特に印象に残ったのは、ジャケット写真の「盛り」を自ら認めて笑いに変える、その人間味あふれる性格です。演歌歌手というとどこか浮世離れしたイメージを持たれがちですが、彼女のように等身大で、それでいてマイクを握れば別人のような熱量を見せる姿は、まさに今の時代に求められている「推したくなる」アーティストそのものだと感じました。カバー曲のストックも豊富だという言葉からは、これまでの下積み時代の努力が透けて見えます。25日の大阪公演、会場を包むであろう「花羽コール」が目に浮かぶようです。

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