昨年末、きらびやかなステージで「第66回日本レコード大賞 新人賞」の栄誉に輝いた、まぶしい笑顔が印象的な少女を覚えていらっしゃるでしょうか。演歌・歌謡界に現れた期待の新星、梅谷心愛さん、17歳。その確かな歌唱力と天性の明るさで、多くのファンの心を掴んでいます。
そんな彼女が、デビュー曲「磐越西線ひとり」から約2年の時を経て、待望のセカンドシングル「秘密の花」を2025年4月9日にリリースしました。作詞には数々のヒット曲を手がける巨匠・売野雅勇氏、作曲には幸耕平氏という、まさにゴールデンコンビとも言える布陣が、17歳の彼女のために書き下ろした一曲です。
楽曲のテーマは「等身大の青春ラブソング」。売野氏が「梅谷心愛が初恋をしたら、きっとこんな感じだろう」と想像を膨らませて紡いだという歌詞の世界は、聴く人の心をキュンとさせる甘酸っぱさに満ちています。しかし、当の本人は「初恋そのものはこれからに期待ですね」と、はにかみながら話すのだとか。先に歌の世界で素敵な恋を体験している、というわけですね。
レコード大賞新人賞という大きな勲章を手にし、ファンからの期待もますます高まる中、梅谷さんはこの新曲にどのような想いを込め、私たちに届けてくれるのでしょうか。彼女の歌声に乗せて届けられる、まだ蕾のような「秘密の花」の世界、そして17歳の彼女が描く未来への夢に、じっくりと迫ってみたいと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c09920e0389a900c069ca3f162c4f3e0f31d1c04
梅谷心愛「秘密の花」等身大の初恋描いたキュンキュンする感じの作品 初恋そのものはこれからに期待
等身大の初恋を歌う – 新曲「秘密の花」の甘く切ない魅力
梅谷心愛さんの新曲「秘密の花」は、一度聴いたら忘れられないような、不思議な魅力を持つ楽曲です。彼女自身が「演歌とも、歌謡曲とも、どちらとも言えるけど、どこか懐かしさを感じる」と語るように、切ないメロディーラインの中にも、昭和の歌謡曲が持っていたような温かみや情景が浮かんでくるかのようです。それは、作詞を手がけた売野雅勇氏と作曲の幸耕平氏という、日本の音楽シーンを支えてきた巨匠たちの手腕によるものでしょう。
特に印象的なのは、売野氏がこの歌詞を書くにあたって、「梅谷心愛が初恋をしたら、こういう感じになるんじゃないかと想像して書いた」と語っている点です。17歳という、大人への階段を上り始めたばかりの少女が抱くであろう、淡く、切なく、そしてどこか秘密めいた恋心。その繊細な感情の揺らぎが、美しい言葉で紡がれています。「等身大の初恋を描いたキュンキュンする感じの作品」という梅谷さんの言葉通り、聴いているこちらも、自分の遠い日の記憶が呼び覚まされるような、甘酸っぱい気持ちにさせられます。
面白いのは、梅谷さんご本人は「初恋そのものはこれからに期待ですね」と、屈託なく笑うところです。まるで、未来の自分のための「お手本」のような歌が先に出来上がった、とでも言うように。「こんな感じになるのかなっていうゴールが先に歌として出来上がったと言っていいかもしれません」という彼女の言葉には、まだ見ぬ恋への期待と、少しの照れが感じられて微笑ましいですね。しかし、歌の世界では、その等身大の恋心を、見事に表現しています。
楽曲の構成も特徴的で、いきなりサビから始まるインパクトのある作りになっています。メロディーも複雑に展開していくため、梅谷さんにとっては「難しい楽曲」だと感じているそうです。レッスンでも苦労する点があったと正直に語る姿からは、真摯に歌と向き合う彼女の姿勢がうかがえます。しかし、作曲の幸耕平氏は、この難しさこそが彼女の成長の糧になると期待を寄せています。「この曲を歌っていくことで歌手として進化していってほしい」という恩師からのエールは、彼女にとって大きな励みとなっていることでしょう。「その期待に応えて進化していきたいです」と力強く語る梅谷さんの瞳には、困難を乗り越えて成長しようとする強い意志がきらめいていました。
レコード大賞新人賞を経て – 飛躍への期待と決意を力に
デビュー曲「磐越西線ひとり」で鮮烈な印象を残してから約2年。この間、梅谷心愛さんは着実に経験を積み重ね、その才能を開花させてきました。そして昨年末、その努力が実を結び、「第66回日本レコード大賞 新人賞」という大きな栄冠を手にしました。これは、彼女の歌手人生において、間違いなく大きなターニングポイントとなったはずです。
新人賞受賞後、周囲の反応も変わってきたと梅谷さんは感じています。「ファンの方がより一層、期待してくださるようになった感じはします」と語る彼女。イベントやSNSなど、様々な場面でファンから直接、「本当に紅白（出場）を楽しみにしているよ」「2年連続でレコード大賞のステージに立てたらいいね」といった温かい励ましの言葉をかけられる機会が増えたそうです。「こういう言葉を直接言ってくださるので勇気づけられます」と、ファンからの声援が彼女の大きな力になっていることが伝わってきます。
もちろん、期待が大きい分、プレッシャーも感じていることでしょう。しかし、17歳の彼女は、そのプレッシャーすらも前向きなエネルギーに変えようとしています。ファンが「そろそろセカンドシングルが出るんじゃないの？」と心待ちにしてくれていたこと、そして自身も「発表したいなと思っていた」というタイミングで、この「秘密の花」をリリースできた喜びはひとしおのようです。「こうやって新曲を発表できるのが、とにかくうれしいです」という言葉には、万感の思いが込められているように感じられました。
大きな賞を受賞したからといって、決して驕ることなく、ファンへの感謝の気持ちを忘れずに、次のステップへと進もうとしている梅谷さん。その謙虚さとひたむきさが、彼女の魅力であり、多くの人々を惹きつける理由なのかもしれません。これから彼女が、この新曲と共にどのような物語を紡いでいくのか、ますます目が離せません。
歌と演技、二つの道へ – 憧れの美空ひばりさんの背中を追って
新曲「秘密の花」をヒットさせ、再び年末の大きな舞台へ――。今年の目標を尋ねられた梅谷さんは、「やっぱり2年連続でレコード大賞のステージに立てるように新曲をヒットさせたいです」と、きっぱりと語りました。新人賞受賞はゴールではなく、新たなスタートライン。その強い決意が言葉の端々から伝わってきます。
しかし、彼女が見据えているのは、歌手としての成功だけではありません。尊敬してやまないという昭和の大スター、美空ひばりさんのように、歌だけでなく演技の世界にも挑戦してみたいという、新たな夢を抱いているのです。
「尊敬している美空ひばりさんが女優として実績も積み重ねていたように、演技をやってみたいです」と語る梅谷さん。彼女にとって美空ひばりさんは、単なる偉大な歌手ではなく、表現者としての理想像なのでしょう。歌と演技、一見異なるジャンルのように思えますが、彼女はその二つが深く結びついていると考えています。「演技は発声方法も違いますし、表情の作り方、声色の変化とか、歌にもつながるところがあると思うのでチャレンジしてみたいです」と、その理由を明確に語ってくれました。
確かに、歌も演技も、声や表情、身体全体を使って感情を表現するという点では共通しています。演技を通して得られるであろう表現の幅や深みは、きっと彼女の歌をさらに豊かにしてくれるに違いありません。一つの分野にとどまらず、常に新しいことに挑戦し、表現者として成長し続けたいという向上心。17歳という若さで、これほどまでに明確なビジョンを持っていることに驚かされます。
歌の世界で着実に実績を積み上げながら、演技という新たな扉を開けようとしている梅谷心愛さん。彼女の挑戦は、まだ始まったばかりです。憧れの美空ひばりさんのように、歌と演技の両方で輝きを放つ、そんな未来が待っているのかもしれません。その無限の可能性に、心からのエールを送りたい気持ちでいっぱいになります。
演歌ニュース記事 感想
梅谷心愛さんのインタビュー記事を拝読し、まず感じたのは、17歳という若さの中に宿る、プロの歌手としての強い意志と、未来への希望に満ちたエネルギーでした。レコード大賞新人賞という大きな実績をすでに手にしながらも、決してそれに満足することなく、常に前を見据えて努力を続けようとする姿勢に、心を打たれました。
新曲「秘密の花」について語る彼女の言葉からは、楽曲への深い理解と、それを自分のものとして表現しようとする真摯な気持ちが伝わってきました。「初恋はこれから」と照れながら話す姿は年相応の可愛らしさがある一方で、歌に関しては一切妥協しない職人のような一面も垣間見え、そのギャップがまた魅力的だと感じます。売野雅勇さん、幸耕平さんという大家から託された楽曲の難しさを認めつつ、「進化していきたい」と語る姿は、頼もしい限りです。
ファンの方々からの期待を「勇気づけられる」と素直に受け止め、それを力に変えているというエピソードも印象的でした。プレッシャーに押しつぶされるのではなく、それをバネにしてさらに高く飛ぼうとする前向きな強さを持っているのですね。
そして、最も心に残ったのは、尊敬する美空ひばりさんのように、演技にも挑戦したいという夢を語っていた部分です。歌手としての道を究めるだけでなく、表現者としてさらに幅を広げたいという向上心には、本当に感服しました。歌と演技は繋がっている、という彼女の言葉には説得力があり、これから彼女がどのような表現を見せてくれるのか、ますます楽しみになりました。
この記事を通じて、梅谷心愛さんという一人のアーティストの、現在の輝きだけでなく、これから先の大きな可能性を感じることができました。演歌・歌謡界の未来を明るく照らしてくれるであろう彼女の活躍を、これからも温かく見守り、応援していきたい、そんな気持ちにさせられました
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