2024年、演歌界に一つの星が落ちました――小金沢昇司さん。北島三郎さんのもとで学び、1988年にデビュー。彼の名を全国区にした「フィニッシュコーワ」のCM、そしてヒット曲「おまえだけ」「ありがとう…感謝」で多くのファンを魅了しました。しかし、晩年には借金や健康問題、活動自粛など苦難が続きました。2023年にはデビュー35周年を迎え、復帰への希望を抱いていましたが、惜しくも夢は叶いませんでした。今回は、小金沢昇司さんの生涯を振り返り、彼の軌跡と残した思いをたどります。
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【追悼’24】「歌手の小金沢君」で時の人に…小金沢昇司さんが果たせなかった〝復帰の夢〟
「小金沢君」旋風を巻き起こしたデビュー期
1988年、北島三郎さんのもとで学びデビューした小金沢昇司さん。その名が広く知られるようになったのは、1992年ののど用スプレー「フィニッシュコーワ」のCMでした。持ち歌を流すこともなく、セリフすらない内容にも関わらず、「歌手の小金沢君」というナレーションがきっかけで大きな話題に。このCMはたけしさんの「小金沢君って誰?」というコメントからさらに注目を集め、薬局に「小金沢君をください」というお客が殺到するほどの社会現象に。そんな話題の中、CD「おまえだけ」は30万枚を超える大ヒットを記録しました。
演歌界に独自の色を刻む
「演歌界に自分なりの色を出したい」と語っていた小金沢さん。2003年にリリースされた「ありがとう…感謝」は10年を経てロングヒット賞を受賞するなど、その存在感は健在でした。しかし、彼は演歌だけでなく独立や事業にも挑戦。2014年には北島音楽事務所から独立し、自身の事務所を設立。独立後も地方営業を地道に行い、ファンとの絆を大切にしていました。しかし、その裏では多額の借金や経済的苦境がありました。
苦難の末に抱いた復帰への夢
独立後の経済問題に加え、2020年には酒気帯び運転での逮捕、2022年には新型コロナ感染、さらに誤嚥性肺炎の繰り返しなど、晩年は苦難の連続でした。それでも、歌への情熱を失わなかった小金沢さんは「歌わないと声が出なくなる」と言い、カラオケで歌う日々を続けていました。デビュー35周年となる2023年は、復帰への強い思いを胸にリハビリを行っていましたが、その夢が実現することはありませんでした。
演歌ニュース記事 感想
この記事を読んで、小金沢昇司さんの人生が夢と苦難に彩られていたことを改めて感じました。「小金沢君」のCMで一世を風靡し、その後も地道な努力を重ねてファンに寄り添った姿には感動を覚えます。特に、苦境に立たされながらも歌への情熱を失わずにいた点に胸を打たれました。晩年の困難は彼の人生を試すようなものでしたが、それでもリハビリに取り組み復帰を目指した姿勢に、プロの歌手としての覚悟と強さを感じます。今、彼の歌声が多くの人々の心に響き続けていることを願います。
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