60~70代が選んだ「本当に歌が上手い」80年代後半デビュー歌手ランキング、栄冠は誰の手に?

音楽シーンが華やかにきらめいた1980年代。その後半、1986年から1989年にかけても、数多くの才能がデビューを飾りました。アイドルから本格派シンガー、そして演歌界の新星まで、多種多様な歌姫たちが登場し、私たちの心を揺さぶる名曲を次々と世に送り出した時代です。

先日、アンケートサイト「ボイスノート」が興味深い調査結果を発表しました。全国の60代から70代の男性、つまり当時の音楽シーンをリアルタイムで体験し、酸いも甘いも知る世代の方々を対象に、「歌がうますぎる!と感じる1986~89年デビューの女性歌手・アイドルは?」というアンケートを実施したのです。長年、多くの音楽を聴き込んできた耳の肥えた世代が選ぶ「本物の歌声」とは、一体誰のものなのでしょうか。

ランキングには、懐かしい名前から今なお第一線で輝き続ける実力派まで、錚々たる顔ぶれが並びました。特に注目が集まるのは、やはりトップ争い。演歌界を代表する二人の歌姫が、僅差でしのぎを削る結果となったようです。

果たして、数々のスターがひしめいたあの時代において、ベテラン音楽ファンの心を最も掴んだ「歌うま」歌手は誰だったのでしょうか? この記事では、そのランキング結果を詳しくお伝えするとともに、上位に輝いた歌姫たちの魅力、そして彼女たちが駆け抜けた時代に思いを馳せてみたいと思います。あなたの心に響いたあの歌声は、何位にランクインしているでしょうか?

https://news.yahoo.co.jp/articles/b8c4fed67e9bd0cd36346b8f0b4fb9570eb9d14a
【60~70代の男性が選ぶ】歌がうますぎる「1986~89年デビューの女性歌手・アイドル」ランキング! 2位は「香西かおり」、1位は?

激戦!ランキング上位を飾った歌姫たちの横顔

今回のランキングは、単なる人気投票ではなく、「歌がうまい」という一点に絞って評価された点が非常に興味深いですね。アンケートに回答された60~70代の男性は、まさに歌謡曲や演歌の黄金時代を体験し、数々の名歌手たちの歌声に触れてきた世代。その方々が選んだのですから、説得力があります。

結果を見ると、ベスト10には演歌、ポップス、アイドルと、実に多彩なジャンルの歌手がランクインしています。3位には、ミニスカートでドラムを叩きながら歌う斬新なスタイルで一世を風靡した森高千里さん。4位には、都会的で洗練された楽曲と透明感のある歌声で多くの女性からも支持された今井美樹さんが続きます。

そして、演歌・歌謡ファンにとって見逃せないのが、同率5位にランクインした島津亜矢さんと伍代夏子さんです。島津さんは、その圧倒的な声量と表現力、「歌怪獣」とも称されるほどの歌唱力で、演歌の枠を超えて幅広いファン層を獲得しています。一方、伍代さんは、しっとりとした情感あふれる歌声と美しい着物姿で、演歌の王道を歩み続けてきました。このお二人がしっかりと上位に入っているあたり、さすが演歌・歌謡曲を愛する世代の選択だと頷けます。

さらに7位以下にも、ラテンのリズムで情熱的に歌い上げたマルシアさん、ソウルフルな歌声が魅力の鈴木聖美さん、後に藤あや子として大成する村勢真奈美さんなど、個性豊かな実力派が名を連ねています。このランキングを見るだけでも、1986年から89年というわずか数年の間に、いかに多くの才能が花開いたかが分かります。それぞれの歌手が持つ独自の魅力や歌声が、今もなお多くの人々の記憶に鮮明に残っている証拠でしょう。彼女たちの歌は、単なる流行歌ではなく、時代を映し、人々の心に寄り添ってきた「人生の応援歌」なのかもしれません。

民謡で培った魂の歌声!2位 香西かおりの魅力

激戦を制し、堂々の2位に輝いたのは、得票率10.6%を獲得した香西かおりさんでした。1988年、「雨酒場」でデビューを飾った香西さん。このデビュー曲がいきなり大ヒットし、その年の新人賞を総なめにしたことは、今でも鮮明に記憶されている方も多いのではないでしょうか。物静かな佇まいから放たれる、深く、そして艶のある歌声は、聴く者の心を一瞬で掴む力がありました。

香西さんの歌声の魅力の根底にあるのは、幼い頃から習い始めたという民謡でしょう。民謡で培われた確かな発声と、独特のこぶしまわし。それは単なるテクニックではなく、日本の風土や人情が染み込んだ「魂の響き」とも言えるかもしれません。彼女の歌には、派手さはないかもしれませんが、聴けば聴くほどに味わいが増し、心にじんわりと沁みてくる深みがあります。特に、切ない女心を歌わせたら右に出る者はいない、と言われるほどの表現力は、多くのリスナーを魅了し続けてきました。

デビューから3年後の1991年には、早くも日本演歌大賞を受賞し、同年のNHK紅白歌合戦に初出場。以来、平成を代表する演歌歌手の一人として、安定した人気を保ち続けています。紅白歌合戦への出場回数は、実に19回を数えます。これは、彼女の歌声がいかに多くの人々に愛され、日本の年末の風物詩として定着していたかの証左と言えるでしょう。「無言坂」「すき」「流恋草」など、数々のヒット曲がありますが、どの曲にも共通しているのは、歌詞の世界観を丁寧に、そして情感豊かに歌い上げる彼女ならではの表現力です。最近では、ポップス調の楽曲にも挑戦するなど、その音楽性はさらに広がりを見せています。円熟味を増した香西さんの歌声は、これからも私たちの心にそっと寄り添い、感動を与えてくれることでしょう。

圧巻の歌唱力で頂点へ!1位 坂本冬美の軌跡

そして、並みいる実力派たちを抑え、見事1位に輝いたのは、得票率20.4%という圧倒的な支持を集めた坂本冬美さんでした! 2位の香西さんにダブルスコア近い差をつけてのトップ選出は、彼女の歌唱力がいかに高く評価されているかを物語っています。

1987年、「あばれ太鼓」で鮮烈なデビューを飾った坂本さん。威勢の良い男歌で登場した彼女は、その小柄な体からは想像もつかないほどのパワフルな歌声と、抜群のリズム感で、瞬く間に演歌界のスターダムへと駆け上がりました。翌年の「祝い酒」の大ヒットで人気を不動のものとし、同年のNHK紅白歌合戦に初出場。以来、なんと36回もの出場を重ねているというから驚きです。これは、長い紅白の歴史の中でもトップクラスの記録であり、彼女が長きにわたって日本の音楽シーンの第一線で活躍し続けている証と言えます。

坂本さんの魅力は、何と言ってもその圧倒的な歌唱力にあるでしょう。力強さとしなやかさを併せ持ち、どんなタイプの楽曲でも自分のものにしてしまう表現力の幅広さ。特に、情念のこもった歌を歌わせた時の迫力は、聴く者を圧倒します。代表曲「夜桜お七」で見せた、妖艶でドラマティックなパフォーマンスは、演歌の枠を超えて多くの人々に衝撃を与えました。また、近年では「また君に恋してる」が幅広い世代に支持され、新たなファン層を獲得。この曲で聴かせた、優しく包み込むような歌声は、彼女の新たな一面を引き出しました。

さらに特筆すべきは、彼女のジャンルにとらわれない活動です。ロック界のカリスマ・忌野清志郎さんや、音楽界の重鎮・細野晴臣さんといった異ジャンルのアーティストとも積極的にコラボレーションを行い、常に新しい音楽表現に挑戦し続けています。2024年にはカバーアルバム「想いびと」をリリース、そして2025年3月には新曲「浪花魂」を発表するなど、その創作意欲は衰えることを知りません。デビューから35年以上を経てもなお進化し続ける坂本冬美さん。彼女の歌声が、これからも多くの人々の心を打ち、勇気づけていくことは間違いないでしょう。今回のランキング1位は、まさにその実力と人気の高さを改めて証明する結果となりました。

(ランキング詳細 全順位) 1位:坂本冬美 (20.4%) 2位:香西かおり (10.6%) 3位:森高千里 (9.3%) 4位:今井美樹 (9.1%) 5位:島津亜矢 (8.3%) 5位:伍代夏子 (8.3%) 7位:マルシア (3.6%) 7位:鈴木聖美 (3.6%) 9位:村勢真奈美(藤あや子)(3.4%) 10位:平松愛理 (3.2%) 10位:沢田知可子 (3.2%) 12位:辛島美登里 (2.5%) 12位:西田ひかる (2.5%) 14位:清水ミチコ (1.5%) 15位:石井明美 (1.3%) 16位:宮沢りえ (1.1%) 17位:酒井法子 (0.8%) 17位:喜多嶋舞 (0.8%) 17位:高岡早紀 (0.8%) 20位:森川由加里 (0.6%) 20位:田村英里子 (0.6%) 22位:立花理佐 (0.4%) 22位:後藤久美子 (0.4%) 22位:伊藤智恵理 (0.4%) 22位:田中美奈子 (0.4%) 22位:島崎和歌子 (0.4%) 22位:藤谷美紀 (0.4%) 22位:田中律子 (0.4%) 29位:山瀬まみ (0.2%) 29位:杉本彩 (0.2%) 29位:深津絵里 (0.2%) 29位:小原靖子(相原勇)(0.2%) 29位:生稲晃子 (0.2%) 29位:西村知美 (0.2%)

演歌ニュース記事 感想

この記事を読んで、まず感じたのは「やっぱり!」という納得感と、少しの驚きでした。坂本冬美さんと香西かおりさんという、現代演歌界を代表する二人がワンツーフィニッシュを飾ったのは、多くの方が予想された通りかもしれません。特に坂本さんの圧倒的な得票率には、長年トップを走り続ける実力と人気の凄みを改めて感じさせられました。

一方で、3位以下のランキングを見ると、森高千里さんや今井美樹さんといったポップス系の歌手も上位に入っていて、この世代の男性たちが演歌・歌謡曲だけでなく、幅広いジャンルの音楽を楽しんできたことがうかがえます。個人的には、同率5位の島津亜矢さんと伍代夏子さんという、タイプの違う実力派演歌歌手が並んでいる点も興味深かったです。どちらも甲乙つけがたい素晴らしい歌声の持ち主ですから、この結果には深く頷けます。

記事の中で特に印象に残ったのは、香西さんの「民謡で培われた魂の響き」という表現と、坂本さんの「ジャンルにとらわれず進化し続ける姿勢」を描写した部分です。香西さんの歌声には、どこか日本人の心の琴線に触れるような懐かしさと深みを感じますし、坂本さんの常に前を向き、新しい挑戦を続ける姿には、同じ時代を生きてきた者として勇気づけられる思いがします。

このランキング結果を見て、改めて1980年代後半という時代が、いかに豊かで魅力的な音楽を生み出していたかを再認識しました。それぞれの歌手が持つ個性的な歌声と、時代を彩った名曲たち…。この記事をきっかけに、久しぶりに彼女たちの歌をじっくりと聴き返してみたくなりました。きっと、当時とはまた違った発見や感動があるに違いありません。素晴らしい歌は、時を経ても色褪せないものですね。

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