次代の演歌・歌謡曲界を担う若き才能たちが、新たな時代の扉をこじ開けました。2025年6月17日と18日の二日間、東京・有楽町のI’M A SHOWにて、松阪ゆうきさん、羽山みずきさん、三丘翔太さん、朝花美穂さん、青山新さん、原田波人さん、岡本幸太さんという、まさに若手の精鋭7名によるコンサート「TOW-KAKU」が開催されたのです。「頭角を現す」という名を冠したこのステージで、彼らは演歌で培った確かな歌唱力を武器に、J-POPやミュージカルナンバーといった未知の領域へ果敢に挑戦。それは、彼らが未来へ向けて高らかに放った、美しき狼煙(のろし)のようでした。この歴史的なステージで、7人の表現者たちは何を思い、何を伝えたのでしょうか。熱気と感動に満ちた2日間の記録に迫ります。
https://otokaze.jp/news/9999999930819
次代を築く若手が今を感じるステージ。松阪、羽山、三丘、朝花、青山、原田、岡本の7名がTOW-KAKU(頭角)コンサートで競演!
4つの「えん」で魅せた、新たな顔
今回のステージは、「演」「艶」「縁」「炎」という4つの“えん”をテーマに構成されました。しかし、そこで披露されたのは演歌だけではありません。昭和歌謡から最新のJ-POP、そして胸を打つミュージカルナンバーまで、時代もジャンルも異なる楽曲が、実に70曲も披露されたというから驚きです。選曲は、メンバー自身が届けたいと願う曲や、SNSを通じてファンから寄せられたリクエストが元になっているとのこと。松阪さんが玉置浩二さんの名曲を、三丘さんがミュージカル曲を熱唱するなど、普段のステージでは見られない新たな一面が次々と現れます。「歌はもちろんですが、ファッションも見どころです」と原田さんが語ったように、カジュアルな装いから着物まで、それぞれの個性が光る衣装もステージに華を添え、観客の目と耳を存分に楽しませてくれました。
仲間だから超えられた、挑戦への不安
華やかなステージの裏側で、メンバーたちは大きなプレッシャーと戦っていました。「お声をかけてもらった時、『自分で大丈夫かな』という不安も正直ありました」と朝花さんが語れば、岡本さんもジャンルの幅広さに戸惑いがあったことを吐露しています。しかし、その不安を乗り越える力となったのが、共にステージに立つ仲間たちの存在でした。「普段はすごく仲がいい私たちですが、ステージでは歌をビシッと届けてまいります!」と羽山さんが語るように、彼らの間には強い信頼関係が築かれています。「昨日からの出演で絆も深まっている中、温かい雰囲気で迎えていただき、楽しみにやってまいりました」と、2日目から参加した青山さんが笑顔で語る姿からも、そのチームワークの良さがうかがえました。ライバルでありながら、同じ時代を生きる同志として互いを支え合う。その絆こそが、この大きな挑戦を成功へと導いた最大の要因だったのでしょう。
選ばれた責任と、未来への狼煙(のろし)
この「TOW-KAKU」の初期メンバーに選ばれたことに対し、7人は大きな責任感も感じていました。「やっぱり初期メンバーということで、ここから始まっていく物語だと思うと、まずは土台をしっかりさせたい」と羽山さんが覚悟を語れば、三丘さんも「選んでいただいたからには、我々一人ひとりが確実に頭角を現さなければならない」と真摯な思いを覗かせます。松阪さんにとってはデビュー10周年という節目とも重なり、「新たな出発ができたことがすごくうれしかった」と感慨深げ。このコンサートは、彼らにとって単なる一つのイベントではありません。演歌・歌謡曲の未来を自分たちの手で切り拓いていくという、強い決意表明そのものなのです。今後も継続開催が決まっているというこのステージが、日本の音楽シーンに新しい風を吹き込むことは間違いありません。
演歌ニュース記事 感想
演歌という看板を背負った若き才能たちが、その枠に安住することなく、果敢に新しいジャンルへ挑戦する姿。この記事を読んで、そのひたむきな情熱に胸が熱くなりました。彼らが披露したのは、単なるカバー曲の羅列ではなく、演歌で培った表現力というフィルターを通して新しい命を吹き込まれた、全く新しい音楽だったのではないでしょうか。特に印象に残ったのは、メンバーそれぞれが抱えていた「不安」を正直に語りながらも、仲間を信じてステージに立ったというエピソードです。ライバルとして競い合いながらも、同じ未来を目指す同志として支え合う。その絆の美しさに、深く感動しました。この「TOW-KAKU」という試みは、長年の演歌ファンはもちろん、これまで演歌に馴染みがなかった人々の心にも届く、大きな可能性を秘めていると感じます。彼らが切り拓く新しい道がどんな未来に繋がっていくのか、一人の音楽ファンとして、楽しみで仕方ありません。
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