渋谷で生まれ育った歌姫、伍代夏子さんが故郷・渋谷への愛を込めて新曲「渋谷百年総踊り」をリリースしました。渋谷の街並みを舞台に、幼少の頃から抱いていた郷愁と、歌手として歩んできた道のりを歌にした、珠玉の一曲です。さらに、近年公表されたのどの病気との闘いについても語っており、その言葉は多くのファンを感動させています。インタビュー前編では、新曲に込めた想いや、歌手としての生き方、そして病と向き合いながら歌い続ける強さについて迫ります。
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伍代夏子さん、のどの病を乗り越え「気持ちを作り、表情を作り、声を作り」歌う 〈インタビュー前編〉 坂本真子の『音楽魂』
新曲「渋谷百年総踊り」に込めた思い
「渋谷百年総踊り」は、沖縄の人気バンド・BEGINが手掛けた楽曲で、彼らのアルバムに収録されています。渋谷で育った伍代さんは、幼い頃の思い出が詰まった渋谷を第2の故郷と捉えるBEGINの思いに共感し、祭りを盛り上げる象徴的な歌に育てたいと語ります。「渋谷の祭りといえばこの歌」と言われる日を夢見て、故郷と共に歩んでいく決意が込められた一曲です。
「渋谷は私にとって、家族のように温かく、帰るたびに心が安らぐ場所です。」そう語る伍代さんの目には、自身が三歳の頃に建設されたNHK放送センターの景色や、幼少期の友人と練り歩いた祭りの風景が浮かんでいるようでした。
幼少期の思い出と「渋谷」という特別な場所
伍代さんが渋谷での思い出を語る際、彼女の顔は自然と柔らかな表情に変わります。「富ヶ谷や代々木八幡、NHK周辺で友達と遊んだ日々が、今も心に残っています」と懐かしむ彼女は、幼い頃から祭りが大好きだったと話します。夏祭りや盆踊りでは、夜遅くまで踊り続けていた彼女を家族が探しに来るほど、踊りに夢中だったそうです。この経験が、「渋谷百年総踊り」にも込められている彼女の祭りや渋谷への情熱の原点となっています。
歌手としての生き方と「声の色」へのこだわり
伍代さんは「声の色」にこだわり、感情を込めた声を出すために、日々努力を重ねてきました。「歌においては、顔の表情ではなく、声で感情を表現することが何よりも大切です」と語り、悲しみや喜びが声で伝わるように工夫を重ねてきたといいます。実際に伍代さんが本当に納得のいく歌唱ができるようになるまでには、長い年月と経験が必要だったそうです。
「どれだけ調子が悪くても、ステージに立つからにはしっかりと歌いきることが求められます。そのため、普段のお稽古から本番のつもりで集中して歌うことが重要です」と話す伍代さんは、歌手としてのプライドとひたむきな努力の姿勢を感じさせます。
のどの病と向き合いながら歌い続ける決意
2021年、伍代さんはのどのけいれん性発声障害という病気を公表しました。この病気により、声が思うように出ない不安定な状況が続きましたが、それでも「自分の役割として、歌の世界を伝え続けたい」と強い意志を持ち、歌い続ける決意を固めました。「気持ちを作り、表情を作り、声を作る」ことで、聴き手の心に届く歌声を届けることに対する責任感を感じているのです。
歌手としての使命感とこれからの目標
渋谷という街やそこで培われた文化に寄り添うことで、地元に貢献したいと話す伍代さんは、新曲「渋谷百年総踊り」を歌い継がれる名曲に育てることを目標としています。自身の過去と未来を繋ぐような気持ちで、今後も渋谷への愛を表現していきたいとのこと。長年のキャリアを経てもなお、彼女の中には新たな挑戦への情熱があり、リスナーに感動を与え続ける姿勢を崩しません。
演歌ニュース記事 感想
この記事を読んで、伍代さんが渋谷に抱く特別な思いと、それを表現する新曲「渋谷百年総踊り」に心を打たれました。歌に込める情熱と、のどの病気という試練に立ち向かう姿勢は、簡単に真似できるものではありません。彼女にとって渋谷は「ふるさと」のような場所であり、その地で受けた愛情を歌で返そうとする姿勢に共感を覚えました。これからも多くの人に伍代さんの歌が響き、渋谷の新しい「祭りの歌」として愛されていくことでしょう。
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