初夏の気配が漂うニッポン放送イマジンスタジオ。5月4日放送回の『中山秀征の有楽町で逢いまSHOW♪』収録では、デビュー60周年を迎えた三船和子さん、AKB48発の演歌歌手・岩佐美咲さん、そして“令和の海の歌”を掲げる一条貫太さんが顔をそろえました。ステージに立つ3人の言葉は世代も経歴も違いながら、いずれも「今この瞬間を歌に刻みたい」という熱で共鳴。新旧のヒット曲や意外な趣味トークが飛び交った収録現場を、3つの視点で振り返ります。
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三船和子、デビュー60周年 元気の秘訣は、季節の花を愛でる散歩時間
60周年の三船和子――散歩道で育む生命力
金色の照明を背に代表曲「だんな様」を歌い出すと、会場は一瞬で昭和歌謡の芳香に包まれました。交通事故で一度は声を失いながら“奇跡の復活”を遂げたエピソードは今も語り草ですが、節目の60周年を飾る新曲「びわ湖しぐれ」では、夫婦演歌のイメージを離れ、悲恋の情景をしっとりと描写。「生き延びた声だからこそ、柔らかな哀しみも届けられる」と語る姿は凛としていました。元気の源を尋ねられると「季節の花を探しながら散歩すること」とにっこり。芽吹きを見つけるたび、「自分の声帯もまだ咲ける」と励まされるそうです。
岩佐美咲が語る“編み物とマッチ”の相関図
AKB48卒業生として2012年にソロデビューした岩佐美咲さんは、カバー曲「ハナミズキ」で柔らかな高音を披露。続いて新曲「マッチ」特別盤の話題になると、ミュージックビデオで共演した玉袋筋太郎さんとのデュエット曲「居酒屋」での裏話を楽しげに明かしました。最近のマイブームは編み物。愛犬たまちゃんの服を自作すべく、深夜まで針を動かしてしまう熱中ぶりだとか。「細かい作業は呼吸を整えるので、発声練習にもなるんです」と笑う姿には、歌手としての几帳面さが滲んでいました。
一条貫太、“令和の海”を背負う覚悟
すぎもとまさと作「かもめの街」を張りのある声でドラマチックに歌い切った一条貫太さん。新曲「凪か嵐か」はシリーズ第三弾となる“海の歌”で、「海に出てみなければ凪も嵐も分からない」という船乗りの心情を青年の挑戦に重ねています。自身は体を大きく使う歌唱スタイルで腰に負担がかかり、接骨院でメンテナンス中とのこと。「背骨が全部曲がっていた」と苦笑しつつ、「海の荒波にも負けない体で全国を回る」と拳を握りました。
番組詳細
- 番組名:『中山秀征の有楽町で逢いまSHOW♪』
- 放送日時:2025年5月4日(日) 朝5:30~6:00(ニッポン放送)
- 収録場所:イマジンスタジオ(東京都千代田区有楽町)
- 出演者:三船和子/岩佐美咲/一条貫太/司会・中山秀征/アシスタント・石川みゆき
- 主な披露曲
- 三船和子「だんな様」「びわ湖しぐれ」
- 岩佐美咲「ハナミズキ」「マッチ」
- 一条貫太「かもめの街」「凪か嵐か」
演歌ニュース記事 感想
三船和子さんの「びわ湖しぐれ」は、歌そのものよりも、そこにたどり着くまでの歩みを知ってこそ響いてくる気がします。事故で一度は歌えなくなり、それでも“主婦”として生きながら、声が戻るのを待ち続けていたこと。これって、ものすごく現実的で、静かな戦いですよね。
60年という長さに感動するというより、「辞めなかった人の言葉は重いんだな」と素直に感じました。新曲で悲恋ものに挑むというのも、ただの話題作りではなく、今だから歌える心の温度があるんだと思います。言葉にしない覚悟や歳月が、どこかで滲んでいる気がしました。
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