演歌界の重鎮・細川たかしさんが、話題のオーディション番組『ミスタートロット ジャパン』でレジェンドマスター(審査員)を務めています。韓国発の人気番組の日本版として注目を集める中、細川さんは出場者たちの歌声と向き合い、プロを目指す若者たちに向けて、率直な言葉とともに貴重なアドバイスを送っています。
過酷な準決勝を終えた今、細川さんが語ったのは、勝ち上がる者たちの運と実力、そして“こぶし”の奥深さでした。長年の経験をもとに、歌い手として何が求められるのか——その言葉には、演歌の未来を想う誠実な思いがにじみます。
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細川たかしが芸能界を生き抜くアドバイス「とにかく、真面目に」 ミスタートロットジャパンでレジェンドマスター
過酷な準決勝と進出者たちの個性
準決勝では、10人の出場者が5組に分かれてデュエット対決を実施。合格できるのは一方のみ、または最上位の1組だけがペアで勝ち抜けという非常に厳しいルールの中、島憂樹さん、風水ノ里恒彦さん、橋詰昌慧さん、ジュノさん、牛島隆太さんの5人が決勝進出を決めました。細川さんはこの戦いを振り返り、「実力は拮抗している。だからこそ運も大きな要素になる」と語っています。ステージに立つ者としての緊張感と、1曲にすべてを懸ける真剣さが伝わるステージだったと評価しました。
“演歌らしさ”を求める細川の本音
細川さんは番組全体を通して「今回はどちらかというと歌謡曲寄りの出場者が多い」と感じたそうです。「氷川きよしさんのような“演歌の華”を持つ人がもっといてもよかった」と、演歌独自の個性や“らしさ”を語る姿には、演歌を未来に残したいという使命感もにじみ出ていました。実際、こぶし回しが難しいとされる課題曲『望郷じょんがら』や『まつり』では、社会人チームの出場者たちが演歌の技術に苦戦する場面も。細川さんは「こぶしは生まれ持ったものも大きい」と述べ、演歌特有の技術の奥深さを伝えました。
スターに必要な条件と、真面目にやることの意味
“レジェンドマスター”として番組を牽引する細川さんは、審査の中で出場者一人ひとりの声質や特徴を瞬時に見抜き、的確なアドバイスを送ってきました。弟子への指導と同じく、「声を聴けば分かる」と断言できるのは、60年以上の歌手人生の経験に裏打ちされたものです。そして最後に、「誰もがスターになれるわけではない。歌が上手いだけでは足りない。大事なのは“何か”を持っていること、そしてとにかく真面目にやること」と語るその一言に、細川たかしという歌手の“真骨頂”が凝縮されていました。
演歌ニュース記事 感想
細川たかしさんの言葉には、やはり重みがあります。華やかなステージの裏で、長い下積みや努力を重ねてきた方だからこそ、「真面目にやること」が最後に勝つという言葉が響きました。演歌や歌謡曲の世界では、技術だけでなく“味”や“人柄”が強く求められるもの。そこに必要なのは、やはり日々の積み重ねと誠実さなのだと再確認させられました。また、番組を通して演歌に初めて触れた若い視聴者にも、こうした言葉がしっかり届いているといいなと感じました。今回の記事を読んで、細川さんの視点を通じて改めて「演歌の奥深さ」を知ることができたような気がします。

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