静かな凪のような日々が訪れるのか、それとも荒れ狂う嵐の中を突き進むのか──。
人生の“航海”をテーマにした一曲が、今、注目を集めています。
演歌・歌謡曲の新譜を届けるオリジナル番組「新譜!にっぽんのうた」(チャンネル銀河)で、今回パワープッシュ作品として紹介されるのは、一条貫太さんの『凪か 嵐か』。2月に発売されたこのシングルは、これまで「海の男」をテーマにした楽曲で人気を博してきた一条さんの最新作です。
今回の楽曲では「覚悟」というキーワードを軸に、人生という航海における不安や挑戦、そして未来への希望が力強く描かれています。
本記事では、この『凪か 嵐か』の魅力を番組情報とともにじっくりご紹介していきます。
どんな思いが込められているのか? そして、聴いた人の心に何が残るのか?──その答えは本文で。
https://www.utabito.jp/news/21088/
【新譜!にっぽんのうた:POWER PUSH】一条貫太『凪か 嵐か』
一条貫太が描く“覚悟”の船出
一条貫太さんといえば、2018年のデビュー以来、『男の漁場』『大漁太鼓』など、海の世界を舞台にしたスケールの大きな楽曲でファンの心をつかんできた演歌界の若手ホープです。武骨でまっすぐな男心を、熱さと哀愁を絶妙に織り交ぜた歌声で届けるそのスタイルは、ベテラン演歌ファンからも高く評価されています。
そんな一条さんが今回の新曲で描くのは「覚悟」。
人生は穏やかな凪の日ばかりではありません。時には嵐のように荒れ狂う出来事もあるでしょう。しかし、どんな天気でも船を出さなければ目的地にはたどり着けない。そんな思いを歌詞に込めた『凪か 嵐か』は、自分の人生を生き抜こうとする人すべてに向けた応援歌のように響きます。
万城たかしさんの作詞、宮下健治さんの作曲によるメロディは明るく溌剌としたエネルギーを持ちつつも、どこかしら切なさも感じさせる構成。編曲の猪股義周さんがこの“ふたつの表情”を見事に両立させています。
爽快なリズムと突き抜ける歌声が心に届く
演歌というと、しっとりと哀愁を帯びたバラードを想像される方も多いかもしれませんが、『凪か 嵐か』はそのイメージを少し裏切るような、爽快感のある一曲です。
イントロからドラムとベースのビートがしっかりと鳴り、そこに乗せられる一条さんの力強い歌声が、一気に聴く人の耳を惹きつけます。
「ためらわずに一歩を踏み出せ」とでも言うような、まっすぐな言葉が続き、聞いているこちらまで背中を押されるような気持ちになるのが不思議です。
また、「嵐を恐れず進めば、凪の日もやがて訪れる」といった、人生を象徴するような比喩表現が散りばめられている点も魅力です。
ミュージックビデオでは、実際の海や漁港を背景に歌う姿が印象的で、風を受けながら堂々と歌う一条さんの姿が、この曲の持つメッセージ性をさらに強くしています。
カップリング曲も熱い!『貫太のどっこいソーラン』
さらに、カップリング曲『貫太のどっこいソーラン』も注目です。
こちらは一転して、お祭りのようなノリの良いリズムが特徴の一曲で、聴いているうちに自然と体が動いてしまうようなエネルギッシュなナンバーです。
歌詞には「ソーラン節」の要素が取り入れられ、伝統と現代的なアレンジが融合した、新しいタイプの演歌として仕上がっています。
「どっこい!」という掛け声の力強さと、一条さんの声の相性も抜群で、カラオケでも盛り上がること間違いなしの一曲です。
『凪か 嵐か』が「人生の旅」を描いているとすれば、『貫太のどっこいソーラン』はその途中で見せる“元気”や“勢い”の象徴のようにも思えます。
二曲あわせて聴くことで、一条貫太さんの幅広い表現力をより深く感じることができるでしょう。
番組詳細
放送番組:「新譜!にっぽんのうた #125」
放送チャンネル:CSチャンネル銀河
放送日時:
- 2025年4月6日(日)7:30〜7:45
- 2025年4月10日(木)14:15〜14:30
- 2025年4月22日(火)10:45〜11:00 ほか
番組内容:
アーティストの最新情報や裏話を、ミュージックビデオとともに紹介するオリジナル音楽番組。今回の放送では、一条貫太『凪か 嵐か』がパワープッシュ作品として特集されます。番組公式ページ:
https://www.ch-ginga.jp/detail/nipponnouta_gingaselection/episode.html?id=24838
演歌ニュース記事 感想
記事を書きながら、何度も「覚悟」という言葉が心に響いてきました。
大げさに言えば、普段の生活でも、自分の選んだ道を信じて進むことの難しさってありますよね。それを正面から、まるで海に漕ぎ出すように歌っているこの曲に、ちょっと励まされた気がします。
一条貫太さんの歌声は、派手すぎないけど芯があって、聴くほどに好きになるタイプだと感じました。とくに『凪か 嵐か』の中盤、感情をこめたフレーズがスッと胸に残ります。
そして何より、ミュージックビデオのロケーションがいいんです。風に揺れる海と男の歌声。このシンプルな構図が、曲のテーマと完璧に合っていて、映像も含めて一つの作品として完成されていると思いました。
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