女優・歌手として多彩な活躍を続ける梶芽衣子さんが、77歳を迎えた節目に6年ぶりのフルアルバム『7(セッテ)』を発表しました。自身の誕生日に合わせてリリースされたこのアルバムは、母と彼女の人生に大きな影響を与えた増村保造監督への思いを込めた作品です。アルバムには、自身の代表曲「修羅の雪」のセルフカバーも含まれ、過去と現在が交差するような内容に。ここでは梶さんがアルバムに込めた想いや、彼女のこれまでの人生の中での「7」という数字とのつながりについて詳しく探っていきます。
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数字「7」とともに歩んだ人生
梶芽衣子さんにとって、「7」という数字はただの偶然ではなく、人生の節目にしばしば登場してきた特別なものです。1947年生まれであり、17歳で日活に入り、毎日が試練だった初めての年には7本の映画に出演。自らの弱さを乗り越え、厳しい芸能界を生き抜く強さを身につけました。そのたびに、この数字は彼女にとって勇気や節目を意味する存在となり、今回のアルバム『7』にもしっかりと刻まれています。また、「セッテ」というイタリア語の響きを選んだ背景には、彼女の母が終焉を迎えたイタリアへの深い思いが隠されています。
愛する母との絆と遠距離介護
梶さんは長いキャリアを持ちながらも、家族への思いやりを大切にしてきました。特に母親の晩年には、日本とイタリアを行き来する遠距離介護を続けた経験があり、アルバムにはその母への思いが込められています。母がイタリアでの生活を希望した際、必要なビザの取得や医療施設の手続きに奔走した梶さんは、母のためならどんな困難も厭わない姿勢を貫きました。彼女にとっては辛い時間であると同時に、離れて暮らしていた母との距離を縮められた貴重な期間でもありました。「77歳」という母と同じ年齢に至り、改めて母の存在の大きさを実感し、その思いをアルバムに反映させたのです。
増村保造監督への敬愛と長年の夢
もう一人、梶さんがアルバムを捧げたい人物がいます。それは映画監督の増村保造さんです。梶さんは、彼が映画『曽根崎心中』の監督を務めていたころから、心の師として彼を尊敬していました。監督との交流の中で、「真ッ紅な道」や「恋は刺青」といった、彼が梶さんに贈った詩が生まれました。これらの詩には監督の独特な感性と情念が宿り、梶さんにとっては作品を超えた大切な記憶です。しかし、監督が亡くなった後も、その詩に曲をつける機会が訪れず、月日が過ぎていきました。
そんな中、梶さんは6年前のアルバム制作時に、プロデューサーの鈴木慎一郎さんにこの詩を託し、音楽として形にする夢を諦めずに温め続けてきました。そしてついに、監督の思いと自らの感情が込められた詩が音楽として結実し、アルバム『7』に収録される運びとなったのです。このアルバムは、梶さんにとって敬愛する二人の大切な人との絆を深く象徴する作品といえるでしょう。
演歌ニュース記事 感想
この記事を読んで、梶芽衣子さんが長い人生を通して得た多くの経験が、彼女をいっそう魅力的で強い女性にしてきたことを感じました。自らの母や尊敬する増村監督に対する深い思いが伝わり、単なるアルバム以上の意味がこの『7』に込められていることが伝わってきます。特に、遠距離介護を続けた母への想いには、家族の大切さを再認識させられました。これからも、梶さんが新しいチャレンジを通して、自身の人生をさらに彩っていく姿を応援したい気持ちでいっぱいです。
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