昭和を代表する歌姫・美空ひばり。その名を聞けば、今でも日本中の人々がその圧倒的な歌声と輝かしいキャリアを思い浮かべることでしょう。そんな美空ひばりさんについて、黒柳徹子さんが自身の連載『私が出会った美しい人』で語りました。
黒柳さんといえば、日本のテレビ界のレジェンド。1978年から1989年まで『ザ・ベストテン』の司会を務め、多くのアーティストと関わってきました。そんな彼女が、美空ひばりさんを「特別な存在」として語るのはなぜなのでしょうか？
今回は、黒柳徹子さんが語る美空ひばりさんの魅力や、彼女が背負った「スターの宿命」に迫ります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/04e5c7944d8afa598eb210143cf045e5fceafe99
【黒柳徹子】昭和を代表する歌手・美空ひばりさんについて感じた「スターの宿命」
美空ひばりの時代
美空ひばりさんがデビューしたのは、戦後間もない日本がまだ混乱の中にあった頃。ラジオや映画が娯楽の中心だった時代に、彼女は10代半ばで「天才子役」として映画に出演し、やがて歌手としても大きな成功を収めました。
彼女の代表曲『リンゴ追分』は、戦後日本の希望の光となりました。黒柳さんによると、当時の日本人はひばりさんの歌声に「未来への希望」を見出していたといいます。まだテレビが普及する前、ラジオから流れる彼女の歌が、多くの人の心を慰めたのです。
黒柳さん自身はクラシック音楽を好み、演歌にはあまり馴染みがなかったそうです。しかし、それでも美空ひばりさんの存在感や影響力の大きさには驚かされることが多かったとか。
「スターの宿命」を背負ったひばり
美空ひばりさんの人生は、決して平坦なものではありませんでした。スターであるがゆえに、数々の試練やスキャンダルに直面しました。
たとえば、熱狂的なファンに塩酸をかけられるという衝撃的な事件。これは当時の日本でも大きな話題となり、彼女の人気の高さを示すと同時に、スターとしての過酷な運命を象徴する出来事でもありました。
さらに、暴力団との関係が噂されたり、結婚が思うように進まなかったりと、プライベートでも多くの波乱がありました。それでも彼女は、決して歌を辞めることなく、最後までステージに立ち続けました。
黒柳さんは、こうした彼女の人生を「宿命」として受け止めつつも、その強さに敬意を抱いていました。スターであることは、時に孤独で、過酷な道でもあります。しかし、美空ひばりさんはその宿命を背負いながらも、常にファンに最高の歌を届け続けました。
ひばりの歌が持つ力
美空ひばりさんの歌は、単なるヒット曲ではありません。黒柳徹子さんは、「ひばりさんの歌には、人を励まし、奮い立たせる力がある」と語ります。
たとえば『川の流れのように』は、彼女の人生そのものを表現したような楽曲です。黒柳さんも、この歌の持つメッセージ性の強さに心を打たれたといいます。
また、彼女の歌声には、喜びや悲しみ、希望や絶望といった感情が込められており、どの時代の人にも響く普遍的な魅力があります。そのため、彼女の歌は今もなお、多くの人に愛され続けています。
演歌ニュース記事 感想
黒柳徹子さんが語る美空ひばりさんの姿を知ると、改めて彼女がどれほど特別な存在だったのかが分かります。
歌手としての成功だけでなく、スターであるがゆえの苦しみを背負いながら、それでもひたむきに歌い続けた美空ひばりさん。彼女の生き方には、多くの人が勇気をもらうのではないでしょうか。
また、黒柳さん自身も、多くのスターと関わってきたからこそ語れる視点を持っています。その視点から見た美空ひばりさんの魅力には、改めて気づかされることが多いです。
昭和を生きた人にとっては懐かしく、若い世代にとっては新たな発見となる美空ひばりさんの物語。彼女の歌をもう一度聴きたくなる、そんな気持ちにさせられる内容でした。
コメント