“ビタミンボイス”で聴く人の心に温もりを届け続ける演歌歌手・三山ひろしさんが、去る6月3日、東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて、毎年恒例のリサイタル「三山ひろし リサイタル2025〜心に響く 温もりの唄〜」を開催しました。この日のステージは、まさに“初ものづくし”。長年、NHK紅白歌合戦のけん玉ギネス世界記録挑戦コーナーで共演してきたTRFのDJ KOOさんがサプライズで登場し、初の音楽コラボレーションで会場を熱狂させたかと思えば、三山さん自身もピアノの弾き語りや、新ジャンル「落語歌謡」の第2弾を初披露するなど、約1800人の観客を魅了しました。さらに、この日報じられた長嶋茂雄さんの訃報を受け、急遽、昭和の名曲メドレーを故人に捧げるという感動的な場面も。この記事では、温かい感動と興奮に包まれたリサイタルの模様と、三山さんの新たな挑戦、そして熱い想いをお届けします。
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三山ひろしが長嶋茂雄氏を追悼、DJ KOOとのサプライズコラボで昭和の名曲を披露
サプライズゲストDJ KOOと捧ぐ、長嶋茂雄さんへの追悼と昭和の名曲
この日のリサイタルは、まさに驚きと感動の連続でした。中でも最大のサプライズは、日本を代表するダンス&ボーカルユニットTRFのリーダー、DJ KOOさんの登場でしょう。三山さんとKOOさんは、NHK紅白歌合戦のけん玉コーナーで9年連続共演という「ダマ仲間」。しかし、音楽での本格的なコラボレーションは今回が初めてとのこと。アナフィラキシーによる体調不良で入院し、5月27日に退院を発表したばかりのKOOさんにとって、この日がまさに“復帰ライブ”となりましたが、「もう元気いっぱいです!」と満面の笑みでステージを盛り上げました。
「落語好き、昆虫好き、そして高知県観光特使など、KOOさんとは本当に共通点が多いんです。今回初めて音楽でコラボレーションさせていただけて、僕は(TRFのヒット曲)『EZ DO DANCE』世代ですから、本当に嬉しいですね」と、三山さんも喜びを隠せません。二人は、今年が昭和100年になることを記念した「昭和の名曲コーナー」でタッグを組み、KOOさんの巧みなDJプレイに乗せて、坂本九さんの「明日があるさ」や三波春夫さんの「世界の国からこんにちは」、橋幸夫さんと吉永小百合さんのデュエット曲「いつでも夢を」などをメドレーで披露。会場は一体となって手拍子を送り、懐かしいメロディに酔いしれました。
そしてこの日、日本中に衝撃が走った、巨人軍終身名誉監督・長嶋茂雄さんの訃報。三山さんは、「国民を勇気づけた昭和の象徴だった長嶋さんが亡くなられて、とても切なく寂しい思いです」と、その早すぎる死を悼みました。幼い頃、後楽園球場で長嶋さんの勇姿を見て野球選手を夢見たというKOOさんも、「夢と希望を与えてくれた長嶋さんに、本当に心からご冥福をお祈りさせていただきます。今日の昭和の歌の数々を、三山さんと一緒に長嶋さんへささげたいという気持ちで届けました」と、故人への熱い想いを語りました。二人の言葉と、そして魂を込めて歌われた昭和の名曲たちは、きっと天国の長嶋さんにも届いたことでしょう。
ピアノ弾き語り、落語歌謡…初挑戦で見せた三山ひろしの新境地
毎年、リサイタルで新たな挑戦を続ける三山ひろしさん。今年は、なんとピアノの弾き語りで、昨年10月に他界された名優・西田敏行さんの名曲「もしもピアノが弾けたなら」を披露しました。「最初、指1本でしか弾けなかったので、子供のピアノの先生に教えてもらいながら必死で練習しました。ペダルも踏みながら歌うのは本当に難しいですね。手と足を使って歌えるようになるまでに、実に7カ月もかかったんですよ」と、その苦労を笑顔で告白。しかし、ステージでは見事な弾き語りを披露し、会場からは万雷の拍手が送られました。
さらに、自身が開拓した新ジャンル「落語歌謡」の第2弾として、「お菊の皿」も初披露。落語の面白さと演歌の情感を見事に融合させたこの新しい試みも、観客を大いに楽しませました。「毎回いろんなことにチャレンジさせていただいている中で、今回はいつも歌ってきた『昭和歌謡』の世界を、ギターの弾き語りや、ピアノ演奏でお届けしたり、落語歌謡の第2弾を披露させていただいたり。初めてのいろんな試みを盛り込んで、来ていただいたお客様に楽しんでもらえるように努めたい」という言葉通り、常に進化を求める三山さんのエンターテイナーとしての真髄が、そこにはありました。また、この日のリサイタルでは、三山さんが3Dプリンターで自作したという千社札型キーホルダーが、来場者全員にもれなくプレゼントされるという嬉しいサプライズも用意されていました。
新曲「祇園闇桜」初歌唱!演歌のカッコよさを届けたい
もちろん、リサイタルでは、本日6月4日に発売される待望の新曲「祇園闇桜」も、ファンの前で初歌唱されました。「2025年第2弾の勝負曲です。京都を舞台にした、悲恋を描いた作品。演歌のカッコ良さを、ぜひ皆さんに感じていただきたいですね」と、三山さんが自信をのぞかせるこの楽曲。古都の情緒あふれるメロディと、三山さんの情感豊かな歌声が、会場を優しく包み込みました。この他にも、自身のヒット曲やカバー曲など、全28曲を熱唱。約2時間にわたるステージは、まさに三山ひろしの魅力が凝縮された、心温まる時間となりました。DJ KOOさんも、「三山さんに影響されて、僕もちょっと演歌を歌ってみたくなりましたね。そんな簡単なものじゃないとは思うんですけど、演歌の世界もいいですよね。昭和演歌、最高です!」と、すっかり三山ワールドに魅了された様子でした。
演歌ニュース記事 感想
三山ひろしさんのリサイタルの記事を拝見し、まずDJ KOOさんとのサプライズコラボレーションという、予想外のニュースに大変驚きました。紅白のけん玉仲間というご縁から、まさか音楽で共演されるとは夢にも思わず、その意外性と新鮮さに、とてもワクワクしました。そして何より、この日報じられた長嶋茂雄さんの訃報を受け、急遽お二人が昭和の名曲を故人に捧げられたというエピソードには、深い感動を覚えました。音楽を通して、時代を築いた偉大な方へと思いを馳せる、その温かい心遣いに胸が熱くなりました。
特に印象的だったのは、三山さんがピアノの弾き語りに初挑戦されたという部分です。7ヶ月もの間、熱心に練習を重ねられたというお話からは、彼の真摯な努力と、ファンに新しいものを見せたいという強いプロ意識が感じられ、改めて尊敬の念を抱きました。「落語歌謡」という新ジャンルへの挑戦も、三山さんならではのユニークな発想で、演歌の可能性を広げようとされているのだなと感じました。
この記事を読んで、三山ひろしさんという歌手の、歌への深い愛情、ファンへの感謝の気持ち、そして常に新しいことに挑戦し続ける探究心が、ひしひしと伝わってきました。きっと会場にいたファンの皆さんは、たくさんの笑顔と感動を受け取られたことでしょう。
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