中村美律子「歌だよ!人生」――80枚目の新曲に込めた“歌がある限り”の人生讃歌

来年、デビュー40周年という節目を迎える演歌歌手・中村美律子さんが、通算80枚目となるシングル「歌だよ!人生」をリリースしました。作品を手がけたのは、作詞に水木れいじさん、作曲は長年のパートナーである岡千秋さん、そして編曲は南郷達也さんという布陣。タイトルどおり“歌こそ人生”という中村さんの姿勢が、そのまま作品に込められています。

「よいしょ!」の掛け声が飛び出す明るいリズムに加え、誰もが共感できる“人生の本音”が綴られた歌詞。聴けば元気が出る、そんな一曲になっています。さらに今年5月には松平健さんとの共演公演、8月には地元・大阪での劇場版ステージも控えており、40周年に向けた熱気がすでに高まっています。

今回は、そんな中村美律子さんの新曲「歌だよ!人生」の魅力、そして彼女の“歌一筋”の歩みを振り返りながら、この曲がいかに今の時代に寄り添った作品であるかをお届けいたします。

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中村美律子 80枚目のシングルは「歌だよ!人生」 歌って幸せ、来年で40周年

40周年へ向けた渾身の新曲「歌だよ!人生」

新曲「歌だよ!人生」は、冒頭からエレキギターの派手なイントロで耳を引きつけ、聴く者の気分をぐっと明るくしてくれます。中村さん曰く、「今までのイメージとはちょっと違う曲調」で、簡単な振りも付けたというステージ映えする楽曲です。

注目すべきは、歌詞に込められた“応援”の気持ち。歌の中では、「よいしょ!」という掛け声や、「歌で憂さ晴らし」といった表現が使われており、物価高や不安が続く今の時代に、“演歌で元気を届ける”という中村さんの姿勢がにじみ出ています。

作詞を手がけた水木れいじさんとは初顔合わせでしたが、中村さんは「私にぴったりの詩を書いてくれた」と語り、まさに一曲入魂の作品に仕上がりました。「河内おとこ節」「河内酒」に続く“河内3部作”とも位置づけられており、中村さんの原点を感じさせるような一曲でもあります。

歌に支えられてきた“濃密な40年”

デビューは昭和61年、36歳という遅咲きでした。もともとは大阪の下町で育ち、姉と一緒に新聞配達をしながら、地元の河内音頭に親しんできた少女時代。やがて“天才少女”と呼ばれるまでに成長し、厳しい下積みを経てようやく「恋の肥後つばき」でメジャーデビューを果たします。

平成元年にリリースされた「河内おとこ節」は、中村さんの代名詞となり、じわじわとロングヒットを記録。1992年には念願の紅白歌合戦初出場を果たし、以後15回の出場を重ねました。中でも「河内おとこ節」は8回も披露されたというから、その定着ぶりは群を抜いています。

「いつの間にか40年。ここまでやれるとは思っていなかった」。そう語る中村さんですが、歌い続ける力の源は、やはりファンの存在。「みっちゃんの歌を聴くと元気が出る」という声に支えられながら、一度も“歌以外”の仕事をすることなく、ひたすら歌と向き合い続けてきた姿勢は、まさに“歌で人生を築いてきた人”そのものです。

ステージに立ち続ける“現役感”と、笑顔の原動力

この新曲を引っさげての活動もすでに始まっており、5月には姫路と大阪で「マツケンサンバ」でおなじみの松平健さんとのスペシャルコンサートに出演。大阪らしい“ノリ”を交えながら、終盤にはマツケンサンバで共演して踊る予定だといい、「健さんはとても真面目な方。冗談を言うと戸惑われるのが面白い」と笑って話しています。

さらに、8月には地元・大阪の新歌舞伎座で「中村美律子 劇場版2025 歌だよ!人生」が控えており、年内は全国の津々浦々で歌声を届けていく予定です。千昌夫さん、新沼謙治さん、香西かおりさん、山本譲二さんらとの共演ステージも決定しており、40周年を迎える前にすでに“記念イヤー”のような盛り上がりを見せています。

「歌で元気を届ける」という言葉は決して飾りではなく、今なおステージに立ち続けることでその言葉を体現している中村さん。今回の新曲は、まさにそんな彼女の“いま”をそのまま切り取ったような一曲だといえるでしょう。

演歌ニュース記事 感想

記事を読んでまず思ったのは、「歌があれば人生は乗り越えられる」――中村美律子さんは、それを本気で信じているのだということでした。タイトルの「歌だよ!人生」は、少し照れくさいくらいストレートですが、ここまで歌に向き合ってきた人だからこそ、説得力がありました。

印象に残ったのは、“歌で憂さ晴らし”という言葉です。決して派手ではないけれど、日々を懸命に生きている人たちにとって、こうした一曲があることの安心感は大きいと思います。現代の演歌がすべきこと、それは「派手な演出」よりも「身近な共感」なのかもしれない――そんなふうにも感じさせられました。

80枚目、40周年、そしてなお現役。この“節目”に立ってなお、前を向いて歌い続ける姿勢に、背筋が伸びるような気持ちになりました。中村美律子さんが届けてくれる歌には、まだまだ新しい物語が詰まっていると感じます。

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