今年8月にデビュー20周年を迎える丘みどりさんが、その記念すべきアニバーサリーイヤーを飾る新曲『夜香蘭(ひやしんす)』をリリースしました。これまで力強い歌唱で魅了してきた彼女が、今回は水木れいじ氏の作詞、杉本眞人氏の作曲による、心に優しく響くフォークタッチの楽曲に挑戦。語りかけるような繊細な表現で、聴く者の心を深く揺さぶります。
「生活のなかに溶け込む温かみが際立つ歌になったと自負しています」と語る丘みどりさん。新境地を開いた楽曲の魅力や制作秘話に迫ります。
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丘みどりがデビュー20周年記念ソング『夜香蘭(ひやしんす)』をリリース 「生活のなかに溶け込む温かみが際立つ歌になったと自負しています」
『夜香蘭』が生まれた背景
『夜香蘭』誕生のきっかけは、2023年末にリリースされたアルバム『JOURNEY』のレコーディング中のことでした。杉本眞人が作曲を担当した『かもめの街』のレコーディング休憩中、杉本がピアノを弾きながら口ずさんだメロディ。それが、まさに『夜香蘭』の原型でした。
その旋律を耳にした丘みどりは、一瞬で心を奪われ、「ぜひこの曲を歌いたい!」と杉本にアピール。すると杉本は「もうすぐ完成するから待っていて」と答え、後に正式に丘みどりへ楽曲提供が決定しました。
力強い演歌が多かった彼女のオリジナル曲とは異なり、『夜香蘭』はフォークミュージックをベースとしたしっとりとした楽曲。新たな世界観を開拓する楽曲として、彼女自身も新鮮な気持ちでレコーディングに臨んだと語っています。
歌に込めた想いと「引き算の美学」
『夜香蘭』は、丘みどりが40代に突入したからこそ歌える楽曲だといいます。30代の頃であれば、感情を込めすぎてしまい「ここは絶対に伸ばしたい!」と力を入れていた部分も、今回はあえて抑えて、シンプルな表現にこだわりました。
この歌唱アプローチの背景には、彼女の舞台経験が大きく影響しています。芝居を通して「伝えたいことをシンプルに表現する大切さ」を学び、それが歌にも活かされたのです。『夜香蘭』では、感情を過剰に盛り込むのではなく、“引き算の美学”を取り入れることで、より深みのある歌唱が実現しました。
『千鳥の鬼レンチャン』で見せた挑戦心
丘みどりといえば、バラエティ番組『千鳥の鬼レンチャン』への挑戦も話題です。番組では、演歌だけでなく、J-POPやアニメソングまで幅広いジャンルに挑み、持ち前の歌唱力を発揮。視聴者を驚かせると同時に、彼女自身も「新たな挑戦が歌手としての成長につながった」と語っています。
『夜香蘭』にも、このチャレンジ精神が息づいています。これまでとは異なる音楽性に挑戦し、新たな表現方法を模索する丘みどり。彼女の進化は止まることを知りません。
演歌ニュース記事 感想
デビュー20周年という大きな節目を迎え、新たな境地を開拓し続ける丘みどりさんの姿に、大変感銘を受けました。『夜香蘭』という心に染み渡る楽曲への挑戦、そして初座長公演への意気込みなど、彼女の音楽への真摯な姿勢がひしひしと伝わってきます。
舞台での経験が歌に活かされているというお話も興味深く、表現者としての成長を垣間見ることができました。ファンを大切に思い、常に新しいことに挑戦し続ける丘みどりさんの今後の活躍から、ますます目が離せません。
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