演歌、尺八、津軽三味線という“三刀流”の才能を持つ演歌歌手・彩青(りゅうせい)。彼が2月にリリースしたシングル「津軽三味線物語」は、作詞・作曲を吉幾三が手がけた話題の楽曲です。デビューから確実に実力を積み重ねてきた彩青にとって、本作は大きな転機となる一曲となりました。
吉幾三といえば「雪國」「酒よ」など数々の名曲を世に送り出してきた演歌界のレジェンド。そんな彼が彩青のために書き下ろした「津軽三味線物語」は、望郷の想いを込めた歌詞と、津軽三味線を生かしたアレンジが特徴の楽曲です。さらに、エレキギターを取り入れたことで、伝統とロックの融合という新たな魅力が加わりました。
果たして、この楽曲がどのように誕生し、彩青にとってどんな意味を持つのか。本記事では、「津軽三味線物語」の背景や魅力に迫ります。
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彩青「津軽三味線物語」作詞・作曲はあの吉幾三さん デモテープを聞いたときは大感動でした
「津軽三味線物語」に込められた想い
「津軽三味線物語」というタイトルの通り、この楽曲は単なる望郷歌ではなく、三味線の歴史やルーツにも触れた作品です。歌詞の中には、津軽三味線に込められた魂や、厳しい修行を経て受け継がれてきた伝統が表現されています。
彩青自身も三味線を演奏するアーティストであり、その演奏と歌声が見事に融合している点が最大の魅力です。特に、三味線の音色に吉幾三のメロディーが乗ることで、独特の哀愁と力強さが生まれています。ファンの間でも、「聞いているだけで三味線の音が響いてくるようだ」「魂が震える曲」といった声が多く上がっています。
また、本作はただの伝統継承の楽曲ではなく、「どんな時でも頑張ろう」と背中を押してくれる応援歌でもあります。特に、「ハァ!」という合いの手が入る部分は、彩青自身も大きく感動したポイントであり、曲のエネルギーを象徴する部分でもあります。
吉幾三が彩青のために曲を書いた経緯
彩青と吉幾三の出会いは、彩青のデビュー間もない頃に遡ります。師匠である細川たかしと吉幾三との食事会に同席した際、吉幾三が「三味線っていいよね、いつか曲を書きたいなあ」と語ったのが最初のきっかけでした。
当時は単なる会話の流れでの発言かと思われましたが、年月を経て再び同じような場面が訪れたとき、細川たかしとともに正式にお願いすると、吉幾三は「オレでいいの? 絶対書くからね」と快諾。こうして「津軽三味線物語」は誕生したのです。
このエピソードからも、吉幾三が彩青の才能を認め、その将来性を信じていたことが伝わってきます。まさに運命的な出会いから生まれた一曲と言えるでしょう。
初めて聴いたデモテープで大感動
「津軽三味線物語」が完成し、彩青のもとに吉幾三が歌うデモテープが届けられた時、彼は「吉さんの新曲かと思うほどカッコいい曲で、大感動した」と語っています。
さらに、師匠・細川たかしからも「三味線をテーマにした曲はうれしいね、大事にしろよ」と温かい言葉をもらい、この曲への想いがより一層強くなったといいます。
また、楽曲の仕上がりについてファンからも「三味線と演歌の融合が素晴らしい」「吉幾三さんならではの独特なメロディーが最高」といった声が寄せられています。YouTubeなどでも津軽三味線の動画が人気を集めていますが、実際に楽器を手に取るとなると敷居が高いもの。彩青は「ファンの集いなどで三味線に触れる機会を作り、裾野を広げる活動をしてみたい」と語っており、三味線文化の継承にも積極的に関わろうとしています。
演歌ニュース記事 感想
「津軽三味線物語」は、単なる演歌の新曲ではなく、彩青さんのアーティストとしての成長を示す重要な楽曲だと感じました。吉幾三さんの楽曲提供というだけでも話題性がありますが、それ以上に、楽曲そのものの力強さと、彩青さん自身の演奏と歌唱が見事に融合している点が魅力です。
また、津軽三味線という伝統楽器を主軸にしながら、エレキギターを取り入れることで現代的な要素も加わり、新たな演歌のスタイルを生み出しているのも印象的でした。個人的には、「ハァ!」の合いの手が入る部分が特に好きで、まるでライブのような臨場感が感じられます。
さらに、吉幾三さんのデモテープを聞いた時の彩青さんの興奮や、細川たかしさんとの師弟関係のエピソードがこの曲の背景をよりドラマチックにしていると思いました。これからも、彼の三味線の腕前と歌声がどのように進化していくのか、楽しみです。
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