真田ナオキ「Nina(ニーナ)」:色気と未練が香る、真田流・大人の恋唄

2025年4月2日、真田ナオキさんが放った新曲「Nina(ニーナ)」が注目を集めています。舞台は横浜。想いを断ち切れずに彷徨う男の胸の内を、しっとりと、しかしどこか熱を孕んだ歌声で届けるこの一曲。作詞・作曲は、師匠・吉幾三さんが手がけました。

「今までの真田ナオキとは違う」と感じたファンも多いのではないでしょうか。あえて“別路線”を狙ったようなこの楽曲の背景には、吉幾三さんからの「他とは違う雰囲気を」という思いがあったそうです。さらに今回のシングルは3タイプでのリリース。その中には、ロックテイスト全開の「一匹狼のブルーズ」も収録されており、多彩な魅力が詰まっています。

これまでにないアプローチで「男の色気」を表現した今回の作品。「Nina(ニーナ)」という女性を軸に、どこか懐かしくも新しい真田ナオキの世界が、いま静かに広がろうとしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bdbba64b014674d47b511e16f0336d97daaa7e1b
真田ナオキ「Nina(ニーナ)」吉幾三師匠は“他の歌手とは違う雰囲気の歌を歌ってほしい”

男の未練を「ムード」として聴かせる、耳に残るフレーズ

真田ナオキさんが語る「Nina(ニーナ)」の世界は、切なさと色気が入り混じった、大人のラブストーリーです。横浜を舞台に、忘れられない女性「Nina」への想いが募る男性の姿を描いています。

「Oh Nina」というフレーズが何度も繰り返され、聴き手の心にじわじわと入り込んできます。繰り返されるたびに、彼の中で“忘れようとしても忘れられない女”への執着が浮き彫りになり、聴いている側もその未練に胸がざわついてくるようです。

これまで「恵比寿」「246」と、ノリのよさやエネルギッシュなイメージが印象的だった真田さん。しかし今回は、あえてテンポを落とし、ムードのある旋律に身を委ねながら、静かに情感を積み重ねていくスタイル。新しい引き出しが開かれた、そんな印象を受けました。

師匠・吉幾三の想いが込められた、“真田だけの色”

この楽曲を手がけた吉幾三さんは、「若手が増える中で、真田には他とは違う雰囲気を」と語っていたそうです。その言葉通り、「Nina(ニーナ)」は単なるラブソングではありません。

たとえば、抑えた歌声の中に潜む熱や、ゆるやかに揺れるビブラートの向こうに見える“過去への執着”。それらは決して派手ではありませんが、聴く人の心にじんわりと染みこんでいきます。まるで昭和歌謡の名曲たちがそうであったように、「語らずして語る」力が、この作品には宿っているように感じます。

吉さんが真田ナオキという歌い手にかける期待と信頼。そして、それを受け取った真田さんの挑戦。両者の思いが見事に交差し、“ただの新曲”ではない、深みのある一曲として仕上がっています。

衝撃のカップリング「一匹狼のブルーズ」──異色コラボが魅せるもう一つの顔

今回のシングルは、3形態での発売となっており、「JD盤」に収録された「一匹狼のブルーズ」も大きな話題となっています。作詞を担当したのはロックバンド「怒髪天」の増子直純さん。作曲は同バンドのギタリスト、上原子友康さんが手がけています。

増子さんが真田さんの声をラジオで称賛していたという話は、最初は社交辞令かと思っていたそうですが、昨年末に直接会った際、「やっと会えたよ」との言葉とともに、このコラボが実現しました。

実際の楽曲は、ロックの中にも歌謡曲らしい郷愁が感じられる作り。真田さん自身、「ギターの響きに懐かしさを感じる」と語っています。そして何より、増子さんと上原子さんが「真田をイメージして作った」と語ったように、その世界観にぴたりと声がハマっています。

まさに“演歌とロックの橋渡し”。この挑戦もまた、真田ナオキの“今”を象徴する出来事ではないでしょうか。

演歌ニュース記事 感想

読み終えた今、まず感じたのは「真田ナオキさん、やっぱり面白いな」という素直な気持ちです。定型的な演歌に収まらず、色気のある曲からロックまでやってのけるところに、懐の深さを感じます。

特に「Nina(ニーナ)」の“静かな熱”は、これまでの作品とは確実に違うものがあって、じっくり聴き込むほどに沁みてきそうです。吉幾三さんとの関係性も、ただの師弟ではない、作品を通じて育まれた絆のようなものが伝わってきました。

一方で、「一匹狼のブルーズ」はいい意味で裏切られた一曲。ロックなのに、どこか歌謡曲を感じる不思議さ。こういう方向性もあるのかと、素直に感心しました。

どちらの曲も“真田ナオキらしさ”が感じられるのがすごいところです。声の説得力、存在感、そして挑戦を恐れない姿勢。次はどんな作品を届けてくれるのか、楽しみがまた一つ増えました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました