2025年1月17日、阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えました。この日、地元神戸出身の演歌歌手・瀬口侑希が特別な想いを胸にライブステージで熱唱しました。デビュー25周年を迎える彼女が、地元ファンクラブや家族の前で披露した歌声には、震災の記憶と復興への希望が込められていました。
幼い頃から歌に親しみ、震災という人生の転機を経てプロの歌手となった瀬口。今回は彼女がどのようにして「歌」を通じて被災地と向き合い、自らの想いを伝えたのか、その歩みとライブの模様をお届けします。
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神戸の震災から30年 被災者に寄り添い熱唱 地元出身の演歌歌手・瀬口侑希
瀬口侑希の歩み――震災とプロ歌手への転機
1995年1月17日、瀬口侑希は神戸市東灘区にある甲南大学の学生でした。震災の日、瀬口が授業を受ける予定だった校舎は甚大な被害を受け、一瞬で生活が一変しました。
「次の瞬間のことは誰にも分からない。日々、悔いを残さず生きよう」と心に決めた瀬口は、震災を通じて人生観を深く変えられました。一度は封印していたプロ歌手への道を再び志し、大学卒業後に音楽関係の仕事を経て2000年に念願のデビューを果たします。
震災30年の特別ライブ――想いを込めた歌声
瀬口は今年、震災30年の節目に合わせて大阪と神戸で開催された流行歌ライブに出演しました。地元のファンクラブや家族が見守る中で披露したのは、25周年記念曲「幸せに遠い岬」をはじめとした過去のヒット曲のメドレーでした。
観客との距離感を大切にする彼女は、歌いながら場内を回り、ファンと握手を交わしました。その後、新曲CDを自ら販売し、サインや写真撮影にも応じるなど、温かな交流の場を提供しました。彼女の誠実で親しみやすい人柄は、地元の人々からも絶大な支持を受けています。
新曲に込めた特別な意味――未公開作品の光
今年発表された新曲「幸せに遠い岬」は、日本作詩大賞受賞歴のある木下龍太郞が書き残した未発表作品です。この楽曲を瀬口が歌うこととなった背景には、彼女自身の持つ歌詞を伝える力と表現力が評価されたことが挙げられます。
また、これまでラテン調の「運命の悪戯」や「誘惑のスキャンダル」といった新たなジャンルにも挑戦し、演歌の枠を超えた多彩なスタイルを見せています。地元愛に支えられた瀬口の新たな挑戦に、ファンからの期待はさらに高まっています。
演歌ニュース記事 感想
瀬口侑希さんが震災を通じて人生を変え、その経験を糧にプロ歌手としての道を歩んできた姿には心を打たれました。震災30年という節目に、地元のファンとともに歌声を共有するその姿勢に、ただ「素晴らしい」と感じるばかりです。
特に、木下龍太郞さんの未発表作品を歌い継ぐというエピソードが印象的でした。「幸せに遠い岬」の歌詞が、彼女自身の思いと重なるように感じられ、聴く人の心にも深く響くのではないでしょうか。ライブでの温かな交流やファンとの触れ合いもまた、彼女がいかに愛されているかを物語っています。
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