2024年の『日本レコード大賞』で新人賞を受賞し、一躍注目を浴びた演歌歌手・梅谷心愛さん。その道のりは決して平坦なものではありませんでした。福岡から家族とともに上京した矢先、緊急事態宣言が発令され、思うように活動できない日々が続いたのです。しかし、彼女はそこで挫けることなく、ファンと共に夢を追い続けてきました。そんな梅谷さんが、歌手としての原点や新曲「秘密の花」への思い、さらには今後の目標について語りました。
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一家総出の上京翌日に緊急事態宣言も…演歌の新星・梅谷心愛、“包みこんでくれる”ファンとともに次の夢へ
歌との出会いは美空ひばり
梅谷心愛さんの歌手人生の原点には、美空ひばりさんの存在がありました。3歳の頃から曾祖母に連れられてカラオケに行っていたという梅谷さんは、5歳の頃には自然と美空ひばりさんの楽曲を口ずさむようになっていました。小学生になっても、周囲がJ-POPを聴く中で昭和歌謡を愛し続け、「ハナミズキ」が流行っていた時期には「みんなこういうのを聴いているんだ!」と驚いたほどだったそうです。
中学に進学してからも、美空ひばりさんの名曲を友人の前で披露していました。しかし、カラオケで「お祭りマンボ」を歌った際、周囲の反応は今ひとつ。「みんなが無理に盛り上がろうとしてくれるのが申し訳なくなった」と話し、そこから少しずつJ-POPも学びながら、音楽の幅を広げていったといいます。
カラオケ大会での快進撃と家族の支え
歌への情熱を絶やすことなく磨き続けた梅谷さんは、7歳でヤマハ主催の「ミュージックレボリューション」で奨励賞を受賞。その後も各地のカラオケ大会で次々と優勝を重ね、地元のイベントやお祭りでも歌声を披露する機会を得ました。そのたびに支えてくれたのが、家族の存在でした。
「父も母も、そして祖母も、みんなが私の夢を応援してくれました。家族の支えがあったからこそ、どんな時も歌を続けられました」と梅谷さんは語ります。特に祖母は彼女の一番の理解者であり、いつも温かく見守ってくれていたそうです。
厳しい挑戦の中で掴んだ栄光
テレビ番組にも出演するようになった梅谷さんの歌声は、全国に広がっていきました。9歳で出演したTBSの『Momm!!』では、歌唱中に観客が「上手くない」と判断すると途中で演奏がストップするという厳しいルールの中、最後まで歌い切ることに成功。「負けない、負けない!」と自分に言い聞かせながら挑んだと振り返ります。
その後も『歌唱王』『カラオケ☆バトル』『博士ちゃん』など、多くのテレビ番組で実力を発揮。特に『カラオケ☆バトル』では圧巻のパフォーマンスを披露し、大きな話題を呼びました。そして2024年、『日本レコード大賞』新人賞を獲得。デビュー曲「磐越西線ひとり」をスポットライトの下で歌いながら、これまでの努力が報われた瞬間をかみしめたといいます。
新曲「秘密の花」への思い
4月9日にリリースされる新曲「秘密の花」は、これまでの梅谷さんのイメージとは一味違う、より大人の魅力を感じさせる一曲。これまでの経験や想いを込めて、しっとりと歌い上げる作品に仕上がっています。「この曲を通じて、新たな一面を見せることができれば」と話し、ファンに対しても「私の成長を感じていただけたら嬉しい」と語っています。
演歌ニュース記事 感想
梅谷心愛さんのこれまでの道のりを知ると、その努力と家族やファンの支えがあったからこそ、今の彼女がいるのだと強く感じます。幼い頃から昭和歌謡を愛し続け、J-POPの流行の中でも自分の信じる道を進んできた姿勢は、とても魅力的です。
特に印象的だったのは、「お祭りマンボ」を歌った時のエピソード。多くの人がJ-POPを歌う中、ひとり昭和歌謡を貫いた彼女の強さを感じました。そして、その経験を経て音楽の幅を広げながらも、自分の根本にある「歌を愛する気持ち」を忘れなかったことが素晴らしいと思います。
これからの活躍にも大いに期待したいですね。新曲「秘密の花」は、梅谷さんの新たな一歩となる曲。どんな表現で私たちを魅了してくれるのか、今から楽しみです。
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