【生涯現役】89歳・北島三郎が断言「引退はなし」!盟友・徳光和夫に語った美空ひばりとの“敗北”と新曲への覚悟

演歌・歌謡界の最高峰に君臨し続ける“御大”こと北島三郎さんが、この度、新曲「吾(わ)が道を行く」を発表されました。「雨風嵐 どんとこい」と力強く歌い上げるその歌声は、米寿を超えてなお、歌の道を突き進む北島さんの覚悟と魂そのものです。

そんな北島さんの現在と未来について、長年その歌声を愛してやまないフリーアナウンサーの徳光和夫さんが直撃インタビューを行いました。都内のホテルで行われた対談では、デビュー当時の苦悩から、昭和の大スターたちとの秘話、そして多くのファンが気にかける「引退」についての想いまで、赤裸々に語られました。なぜ89歳という年齢で「眠ったときが終わり」と言い切れるのか? その深すぎる歌への情熱と、昭和・平成・令和を駆け抜けたレジェンドの生き様に迫ります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/384890460234a67caceed8015fb01502cc2eb6d2
歌手、北島三郎が新曲発表「吾が道を行く」 これからも「歌い続けます」

「ブンガチャ節」の挫折と「なみだ船」の大ヒットが教えたこと

北島三郎さんの歌手人生は、決して華やかな幕開けではありませんでした。25歳という当時としては遅咲きのデビューを飾った「ブンガチャ節」は、まさかの放送禁止という憂き目に遭います。「やっとデビューして、3回歌ったら放送禁止。俺、やっぱりついてないのかな」と、当時の寂しさを徳光さんに吐露されました。しかし、歌の神様は彼を見放しませんでした。すぐにリリースされた「なみだ船」が大ヒットし、北島さんの運命を決定づけたのです。

この曲を手掛けた船村徹先生と星野哲郎先生こそが、「歌手・北島三郎」の生みの親とも言える存在です。特に船村先生からの教えは強烈でした。「既存の歌い方では世に出られない。消防車のサイレンのような高音を使おう」――あの独特の唸るような高音は、若者の熱気や時代の匂いを取り入れるために計算されたものだったのです。師匠たちの教えをスポンジのように吸収し、北島三郎という唯一無二の歌手が形成されていった過程は、まさにドラマのようでした。

銀幕の大スターとの絆、そして美空ひばりに見た「プロの凄み」

歌だけでなく、映画界でも活躍した北島さんには、昭和の名優たちとの忘れられないエピソードがあります。映画「兄弟仁義」の撮影中、セリフが出てこずパニックになった北島さんを救ったのは、共演の鶴田浩二さんでした。「サブ、これは映画だ。間違えたらフィルムを切ってつなげばいい」という温かい言葉と、その後の食事の誘い。翌日の撮影が一発OKになったという話からは、当時のスターたちが持っていた器の大きさと優しさが伝わってきます。

一方で、終生のライバルであった美空ひばりさんについては、ある種の「敗北感」とともにその凄さを語られました。自身が会心の出来で歌い上げ、「俺の世界ができた!」と確信した直後、大トリのひばりさんが歌い出した瞬間に、自分の歌の余韻がすべて消え去ってしまったというのです。「残ったのはひばりさんの姿と歌声だけ」。トップを走る者だけが知る、天才・美空ひばりの圧倒的なオーラと実力を肌で感じた瞬間だったのでしょう。

「眠ったときが終わり」89歳が放つ魂の言葉と生涯現役宣言

徳光さんとの対談で最も胸を打ったのは、やはり「引退」についての話題でした。「疲れたから引退しますなんて、申し訳なくて言えない」「はいつくばってでも頑張る」――北島さんの口から出たのは、ファンへの感謝とプロとしての凄まじい執念でした。

60代、70代の頃のような声が出ないことへの悔しさを滲ませつつも、「歌を聴きに来た方に『やっぱりすげえな』と思わせなくてはプロではない」と自らを奮い立たせています。そして、「いつかは終わりますよ。眠ったときが終わりだ」という言葉。これほどまでに潔く、そして力強い言葉があるでしょうか。新曲「吾が道を行く」は、単なる新曲ではなく、生涯現役を貫く北島三郎という人間の生き様そのものが刻まれた、魂の応援歌なのです。

演歌ニュース記事 感想

この記事を読みながら、北島三郎さんの「言葉の重み」に圧倒されっぱなしでした。特に「ライバルは後輩」と言い切る姿勢には驚かされました。89歳にしてなお、今の時代の音楽や若い歌手を意識し、それをエネルギーに変えている。この尽きることのない探求心こそが、彼を「御大」たらしめている理由なのだと痛感しました。

また、美空ひばりさんに対して「自分の残像が消えた」と正直に語れるところにも、北島さんの人間的な大きさときれいな心を感じます。完璧だと思っていた自分の歌が上書きされる経験を、プロとして「こうでなきゃ駄目だ」と学びに変える姿勢。私たちも人生において見習わなければならない部分がたくさんあると感じました。「眠ったときが終わり」という言葉を胸に、新曲をじっくりと聴かせていただきたいと思います。

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