70歳、バス運転手から演歌歌手へ!愛川こうじ、30年の時を超え「三春峠」で再デビュー!

かつて演歌歌手としてステージに立ち、そして一度はマイクを置いた男が、30年の時を経て再び帰ってきました。愛川こうじさん、70歳。長年バスの運転手として地道に働きながらも、「もう一度歌いたい」という思いを胸に抱き続けてきた彼が、自らの人生を歌にした新曲「三春峠」で鮮やかに再出発を果たしました。

この楽曲には、15歳で古里・福知山市三和町を後にしてからの半生、そして夢を追い続けた日々がぎゅっと詰まっています。舞台は、まさに彼自身が越えてきた「三春峠」。その道のりは決して平坦ではなかったからこそ、人生の喜びや切なさが深く心に響いてくるのです。

再デビューを果たした現在も、京都市の幼稚園でバスの運転手として働く愛川さん。園児や保護者たちからの応援を力に変え、歌手としての第二章を歩み始めました。いったいどのような背景がこの復活劇を生み出したのでしょうか。彼のこれまでの歩みと、再びマイクを握るに至った想いに迫ります。

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山あり谷ありの人生詰め込んだ新曲「三春峠」リリース 演歌歌手・愛川こうじ(70)さん 引退から30年、バスの運転手続けながら再デビュー

山と谷を越えた青春──歌手を目指したあの日

愛川こうじさんが演歌歌手を志したのは、神戸で働いていた18歳の頃のこと。テレビに映る五木ひろしさんの姿に、心を射抜かれたといいます。それまでは親戚の果物店で働いていましたが、「自分もあの舞台に立ちたい」という衝動が心の奥底から湧き上がりました。

その情熱のまま京都へ移り、関西音楽学校へ入学。努力の末、当時の校長であった浅田憲司さんに見いだされ、わずか1年後には内弟子として音楽の世界へ本格的に足を踏み入れることになります。そして23歳でついにデビュー。夢にまで見た演歌歌手としての第一歩を踏み出しました。

しかし、その道のりは決して順風満帆ではありませんでした。レコード会社の移籍、そして最も信頼していた恩師・浅田さんとの別れ──。数々の試練が彼を襲います。やがて、37歳という若さで引退を決意し、新たな職業としてバス運転手の道を選んだのでした。

忘れられなかった「もう一度」

バス運転手としての日々は、歌手とはまるで違う世界。しかし、運転席から見える風景や、乗客たちとの何気ないやりとりのなかにも、彼はどこかで「もう一度マイクを握りたい」と願い続けていたと語ります。

引退から30年が経ち、まもなく迎える古希の節目。そんな折、かつての仲間や友人たちから「また歌ってほしい」「あの声が忘れられない」と声をかけられたことが、彼の背中を強く押しました。心の奥にずっとしまっていた「再デビュー」という夢が、現実のものとなる瞬間が近づいていたのです。

こうして67歳で再びマイクを握り、2025年3月、ついに新曲「三春峠」が完成。自身の人生をまるごと歌に込めた、渾身の一曲が世に送り出されました。

「三春峠」に込めた人生と感謝

「三春峠」は、彼が15歳で古里を離れ、夢を追って越えた峠の名。その道は、青春のスタート地点であり、人生のターニングポイントでもありました。曲中には、神戸・板宿の街や、青春を過ごした京都の風景も登場し、まさに「人生をたどる歌」になっています。

特に印象的なのは、「夢に向かって生きてゆく」「笑顔絶やさず生きてゆく」というフレーズ。派手な言葉ではありませんが、どんな困難に出会っても前を向いて進む――そんな彼の人生哲学が、じんわりと胸に染み込んできます。

また、現在も続けているバス運転の仕事、そして日々接している園児や保護者への感謝の気持ちも、歌詞の随所に滲んでいます。彼を応援する子どもたちの笑顔が、愛川さんの背中を押し続けているのでしょう。

福知山でのイベント出演経験もある愛川さんは、「古里への恩返しのつもりで、この歌を届けたい」と語ります。きっとこの歌が、同じように人生の峠を越えようとする人々の心にも、温かい風を運んでくれるはずです。

■楽曲情報
タイトル:三春峠
歌手:愛川こうじ
発売日:2025年3月
価格:税込1,300円
販売元・問い合わせ先:アイミュージック(090-2196-1920)

演歌ニュース記事 感想

愛川こうじさんのストーリーには、ただの「再デビュー」では語りきれない深みがありました。歌手としての華やかな時代から一転、バスの運転手として過ごす日々。普通ならそのまま歌手人生は終わっていたかもしれません。けれど彼は、夢を捨てていなかった。その想いが67歳での再出発につながったことに、胸を打たれます。

「三春峠」というタイトルには、地名以上の重みがあります。それは彼の人生を象徴する場所であり、心の原点。こういう歌があるから、演歌ってやっぱりいいなと、しみじみ感じさせられました。

特に「笑顔絶やさず生きてゆく」という一節は、現代を生きる私たちへのメッセージのように思えてなりません。どんなに道が険しくても、笑顔を忘れずに前を向く。その姿勢に、思わず背筋が伸びました。

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