氷川きよしが2026年に灯す「許し」の光。新曲『ほど酔い酒』と故郷への想いを乗せて走る、4都市劇場公演への決意

2024年の劇的な復帰から、全国ツアーやフェス、そして昨年末の紅白歌合戦まで、まさに全力疾走の一年を駆け抜けた氷川きよしさん。そんな彼が2026年の幕開けとして選んだステージは、意外にも、そしてファンにとっては最高の贈り物となる「王道の演歌」でした。

1月31日の東京・明治座を皮切りに、愛知・御園座、大阪・新歌舞伎座、そして故郷の福岡・博多座を巡る『氷川きよし特別公演』。4都市の歴史ある舞台で座長を務めるこの劇場公演は、表現者「KIINA.」としての自由な翼を広げつつ、同時に「氷川きよし」という原点を大切に守り抜こうとする、彼の新しい決意の表れでもあります。なぜ今、彼は再び演歌の道を深く掘り下げようとしているのか。新曲に込められた現代社会への切実なメッセージと、50歳という大きな節目を目前に控えた今の心境を、余すところなくお伝えします。これを読めば、明治座から始まる旅路の第一歩が、いかに重く、そして希望に満ちたものであるかが伝わるはずです。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004761.000019470.html
氷川きよし オフィシャルインタビュー 氷川きよし、2026年の幕開けに「演歌」を選んだ必然。不寛容な時代を解きほぐす“ゆるし”の処方箋

不寛容な時代に響く「令和の処方箋」。魔法のフレーズ『許しましょう』に込めた真意

1月28日にリリースされた新曲『ほど酔い酒』は、これまでの演歌の枠組みを借りながらも、その中身は驚くほど現代的なメッセージに溢れています。作詞に初顔合わせとなる岸快生氏、作曲には「東京のお父さん」と慕う師匠・水森英夫氏を迎え、今の氷川さんだからこそ歌える「令和の演歌」が誕生しました。特に印象的なのが、サビで繰り返される「許しましょう 許しましょう 大目に見ましょう」というフレーズです。

今の世の中、特にインターネットの世界では、誰かの些細なミスを徹底的に叩いたり、自分と違う価値観を排除しようとしたりする不寛容さが目立ちます。氷川さんは、そんなギスギスした空気感に危惧を抱いていました。「完璧な人間なんていない。お互いを尊重して、少しだけ肩の力を抜けば、もっと楽に生きられるはず」。水森先生が今の氷川さんの声に合わせてあえて低めに設定したキーが、その温かなメッセージを、説得力を持って私たちの心に届けてくれます。

40代最後の咆哮。自ら筆を執り、故郷・福岡の海と親の愛を歌い上げる『玄海魂』

カップリング曲として収録された『玄海魂』では、氷川さん自身が作詞・作曲(補作曲・水森英夫)に挑み、そのルーツをさらけ出しています。50歳という大きな節目を前に、彼がどうしても形にしたかったのが、自身を育んだ故郷・福岡への恩返しでした。歌詞には博多祝い唄である『祝い目出度』の一節を大胆に盛り込み、玄界灘の荒波にも負けない男の心意気を熱く表現しています。

さらに胸を打つのが、母からかけられた「心優しい人になれ」という言葉が歌詞に刻まれている点です。「両親は今も福岡に住んでいて、どんなことがあっても地元を離れたくないと言う。その気持ち、今ならよくわかるんです」と語る氷川さん。自分を育ててくれた海や風、そして親の無償の愛。それらを歌い継ぐことが、今の彼の大きな原動力になっています。ポップスとしてのKIINA.も、演歌としての氷川きよしも、その根底にあるのは故郷への深い慈しみと、変わらぬアイデンティティなのです。

50歳へのカウントダウン。明治座から博多座へ、自分らしく敷いたレールを全力疾走

2026年の幕開けとなる4都市劇場公演は、お芝居とショーの二本立てという、体力も精神力も削られる過酷な舞台です。かつては「用意されたレール」の上を歩くことに必死だったと振り返る氷川さんですが、現在は違います。KIINA.として自由に羽ばたく翼を持ちながら、自ら敷いたレールの運転席に座り、自らの意志でファンの待つ演歌という場所へ戻ってきました。この「自分で行き先を決めている」という感覚が、彼に瑞々しいエネルギーを与えています。

夜更かしを控え、喉と体調をストイックに管理する。すべてはお客さんに最高の一声を届けるため。亡き谷村新司さんから贈られた「君は人の人生を変える使命がある」という言葉を胸に、美空ひばりさんの『愛燦燦』を歌い継ぐ姿には、スターとしての誇りが宿っています。同じことはやりたくない、中途半端はつまらない。そう言い切る彼の視線の先には、50代というさらに刺激的な未来が広がっています。明治座から始まるこの公演は、観る人すべてにとって、明日を生きるための何よりの活力となるに違いありません。

演歌ニュース記事 感想

氷川きよしさんの最新インタビューを読み、今の彼が辿り着いた「許し」という境地に、深く心が洗われるような思いがしました。誰かを攻撃することでしか自分を保てないような不寛容な時代に、あえて演歌という懐の深い形を借りて「大目に見ましょう」と歌う。その優しさは、多くの苦悩を乗り越えてきた彼だからこそ持てる、本物の強さなのだと感じます。これまでのギラギラした挑戦も素敵でしたが、今の「ほどよい」柔らかさを纏った姿には、一人の人間としての円熟味と美しさが溢れています。

特に印象に残ったのは、ご自身の体力の変化を正直に笑い飛ばしながらも、「いい声を届けるのが私の仕事」と自分を律するプロフェッショナルな姿勢です。故郷・福岡への想いを込めた『玄海魂』のエピソードも、親子の情愛が滲んでいて胸が熱くなりました。ポップスも演歌も、すべてを飲み込んで「氷川きよし」というジャンルを確立していく彼の姿は、見ていて本当に清々しいものです。2月から始まる4都市の劇場公演、各地でどのような「許し」の調べが響き渡るのか、今から楽しみでなりません。

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