命の尊さを歌う伍代夏子、新曲「いのちの砂時計」とその想い

伍代夏子さんはその歌声だけでなく、多彩な活動でも知られています。彼女の最新シングル「いのちの砂時計」は、限られた人生を懸命に生きるメッセージを込めた一曲です。この曲の制作背景には、多くの出来事や人々とのつながりがあり、そのすべてが伍代夏子さんの思いを形作っています。

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【インタビュー】伍代夏子「いのちの砂時計」 限りある人生だからこそ、今を懸命に生きる

限られた時間を大切に生きよう

「今年は、北陸地方を襲った能登半島地震という悲劇とともに幕を開けました。」

伍代さんは、今年1月に発生した能登半島地震の被災地を訪れ、炊き出しなどの支援活動を行いました。しかし、被災者の方々はまだ歌を聴くような状況ではないと実感し、自分は何ができるのだろうかと苦悩します。

そんな彼女に背中を押したのが、昨年末に亡くなった八代亜紀さんでした。

「亜紀さんにはずっとかわいがっていただいたんです。そんな亜紀さんが昨年末に亡くなられて、悲しみに打ちひしがれました。」

八代さんから「なっちゃん、ファイト、ファイト! 大丈夫よ、いずれ会えるから、今はそっちで頑張って生きなさい」という言葉を聞いたように感じ、伍代さんは「先に逝った大切な人たちにまた会うために、限られた時間を大切に生きよう」というメッセージを込めた歌を作ることを決意します。

詞は田久保真見さん、曲は林哲司さん

新曲「いのちの砂時計」の詞は、前作「時の川」に続いてヒットメーカーの田久保真見さんが、曲はシティポップの名手として知られる林哲司さんが担当しました。

田久保さんは伍代さんの想いを100パーセント受け止めて詞を書き、林哲司さんは重厚感がありながらも前向きなメッセージにふさわしいキラキラした曲を作りました。

カップリング曲の「虹の橋」も田久保さんと林さんのタッグによる作品ですが、こちらは「詞先」ではなく「曲先」で作られています。「詞先」と「曲先」で全く違う雰囲気の曲になったことで、2曲とも「命の尊さ」を歌いながらも、それぞれ異なるメッセージを伝えています。

レコーディング、ジャケット、活動

「いのちの砂時計」のレコーディングでは、伍代さんは円熟しきったシャンソン歌手の声色をイメージして歌いました。

また、ジャケットはフラワーアーティストの和田浩一さんによるフラワーウォールを背に撮影。伍代さんは「棺の中に入った自分をイメージしました」と語っています。

歌手活動以外にも、伍代さんは災害時に人とペットが同じ室内に避難できるよう推進するプロジェクトにも取り組んでいます。

「幼いころは犬や鳥、シマリスに金魚、ひよこなど、さまざまな動物にまみれて暮らしていました。」

特に犬を愛する伍代さんは、2年前からダックスの「りく」を、つい先日からは同じくダックスの「そら」という弟犬を飼い始めました。

2匹の愛犬は伍代さんにとって生きがいであり癒しの存在であり、災害時に彼らを置き去りにして避難するなんて考えられないという想いから、「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」を立ち上げました。

伍代さんはラジオのパーソナリティや演歌仲間との卓球練習など、エネルギッシュに毎日を送っています。

演歌ニュース記事 感想

伍代夏子さんの新曲「いのちの砂時計」は、力強くも温かい歌声で、命の尊さや今を懸命に生きる大切さを訴える、心に響く作品です。

昨年末に八代亜紀さんを亡くされた伍代さんの深い悲しみや、被災地で出会った人々との交流を通して感じた命の尊さが、歌詞や歌声に込められています。

伍代さん自身が「遺言のつもりで作りました」と語るほど、強い思いが込められた「いのちの砂時計」。この曲は、きっと多くの人々の心に響くことでしょう。

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