【三山ひろし】「徹子の部屋」で見せた素顔。師匠の娘との結婚秘話から、認知症の祖母へ捧げる“一世一代”の決意まで

2026年2月11日、テレビ朝日系の長寿番組『徹子の部屋』に、演歌界の貴公子・三山ひろしさんが登場しました。黒柳徹子さんの軽妙なトークに引き出されるように語られたのは、代名詞となった「けん玉」の意外な始まりや、私生活でのパパとしての一面、そして師匠夫妻の次女である奥様との運命的な出会いです。

三山さんといえば、ビタミンボイスと称される明るい歌声が魅力ですが、その生い立ちは決して平坦なものではありませんでした。10歳での両親の離婚、母一人子一人での生活、そして一度は諦めかけた歌手への道。そんな彼の背中を押し、今の成功を誰よりも願っていたお祖母様との、少し切なくも温かい現在のエピソードは、多くの視聴者の涙を誘いました。番組の最後には、2月13日から大阪・新歌舞伎座で開幕する特別公演への並々ならぬ意気込みも語られ、歌手として、そして一人の人間として、彼が今何を想いステージに立つのか。その心の内に迫る、見応え十分の30分間を振り返ります。

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<三山ひろし>けん玉にハマったきっかけ明かす 紅白「けん玉チャレンジ」は「有吉さんが…」 「徹子の部屋」で

師匠のレストランで皿を運んだ日々。ウエイターから「義理の息子」へ登り詰めた誠実な一歩

三山さんの人生を語る上で欠かせないのが、作曲家の中村典正先生と歌手の松前ひろ子さんという、演歌界の重鎮夫妻との深い縁です。実は三山さんの奥様は、このお師匠さん夫妻の次女にあたります。司会の黒柳さんからその経緯を尋ねられると、三山さんは照れくさそうに、かつての修行時代を振り返りました。

当時の彼は、松前さんがプロデュースするライブレストランでウエイターとして働いていました。料理を運び、接客に勤しむ傍ら、客席からリクエストがあればステージに上がってマイクを握る。そんな地道な生活を続ける三山さんの誠実さを、師匠夫妻は誰よりも近くで見つめていました。意を決して「結婚を前提にお付き合いをさせてください」と切り出したとき、師匠からは二つ返事で快諾が得られたそうです。番組では、当時の思い出の一曲である『はぐれ雲どこへ』をアカペラで披露。師匠から受け継いだ伝統と、家族となった喜びを噛みしめるような、凛とした歌声がスタジオに響き渡りました。

けん玉の裏側にあった紅白の戦慄。有吉弘行さんの「カメリハ3回失敗」を救った仲間の絆

今や三山さんのトレードマークとなったけん玉ですが、実は28歳でデビューした当初は、あくまで「ファンと一緒に楽しめるイベントの道具」として手にしたものでした。一本気な性格ゆえに、いつしか自分自身がその魅力に取り憑かれ、今や検定四段の腕前。昨年末の紅白歌合戦では、ついに129人連続成功というギネス世界記録を更新しましたが、その舞台裏はまさに針のむしろだったといいます。

三山さんが最も肝を冷やしたのが、トップバッターを務めた司会の有吉弘行さんの存在でした。カメラリハーサルの際、有吉さんはなんと3回も玉を落としてしまい、最後には手で乗せるという仕草を見せるほど苦戦していたそうです。その姿を間近で見ていた三山さんは「今年はもうダメかもしれない」と絶望に近い感情を抱いたと告白。しかし、本番で見事に大役を果たした有吉さんの姿に、影での猛練習とプロの意地を感じ、改めて仲間とともに成し遂げる奇跡の尊さを実感したと語りました。あの冷静沈着に見えた三山さんの表情の裏に、これほどの葛藤があったとは驚きです。

忘れゆく記憶の中で繰り返される問いかけ。大舞台を祖母へ届けるための切実なる願い

番組のクライマックスで語られたのは、三山さんの歌手人生を最も支えてくれたお祖母様への想いでした。高校時代、一度は夢を諦めかけた彼を詩吟教室へ誘い、「もったいないよ」と背中を押してくれた恩人。しかし、現在は認知症が進み、テレビに映る「三山ひろし」と目の前にいる孫が一致しなくなっているという現実があります。高知の実家に帰るたび、お祖母様は「アンタ、歌手になったかね?」と、まるで昨日のことのように尋ねてくるそうです。

「あれがアンタかい、そんなことないやろ」と笑われてしまう寂しさを、三山さんは温かな微笑みを浮かべながら打ち明けました。2月13日から新歌舞伎座で始まる市川由紀乃さんとの特別公演は、お芝居とショーを二つずつ披露するという、まさに一世一代の挑戦です。歩行が困難で大阪まで来られないお祖母様に、その晴れ姿を直接見せることは叶いませんが、彼は「テレビを通じて、自分が歌手として立派に生きている姿を届け続けたい」と力強く誓いました。記憶の霧の中にいるお祖母様へ、いつか自分の存在が届く日を信じて、三山さんは今日もステージで命の歌声を響かせます。

演歌ニュース記事 感想

今回の番組を通じて、三山ひろしさんという方の「情」の深さに改めて胸を打たれました。特に、お祖母様が彼の成功を忘れてしまっているというお話は、同じような境遇を経験したことのある方なら誰もが共感し、涙してしまう内容だったのではないでしょうか。自分がどれほど有名になっても、故郷へ帰れば「歌手になったかね」と聞かれる切なさ。それを「大丈夫ですよ」と笑って受け入れる三山さんの優しさの中に、演歌歌手として、そして一人の男性としての本当の強さを見た気がいたします。

また、紅白のけん玉チャレンジで見せた有吉弘行さんとのエピソードも、人間味が溢れていて非常に印象的でした。完璧に成功させて当然というプレッシャーの中で、仲間を信じ抜くことの難しさと大切さ。師匠の娘さんと結婚し、二人の子供を育てる父親として、そして伝統を背負う表現者として、三山さんが歩んできた道がいかに誠実なものであったかを強く感じるひとときでした。新歌舞伎座での市川由紀乃さんとの公演、きっとお祖母様にも届くような、魂の震えるステージになるに違いありません。

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