師走の風が冷たさを増す12月12日、東京・港区にある長谷寺に、演歌界の“ご当地ソングの女王”水森かおりさんの姿がありました。彼女がこの場所を訪れた理由はただ一つ。デビュー当時から自分を見守り、育て上げてくれた所属レコード会社の元社長、故・徳間康快さんに、23回連続となる「第76回NHK紅白歌合戦」への出場を報告するためです。
デビュー30周年という大きな節目を迎え、今年も「大阪恋しずく」がロングヒットを記録するなど、順風満帆に見える彼女ですが、その胸の内には恩師や亡き父への尽きせぬ感謝と、大舞台へ向ける並々ならぬ決意が秘められていました。静寂に包まれた墓前で、彼女は何を語り、何を誓ったのか。そして、ファンが毎年楽しみにしている「あの衣装」についての言及はあったのでしょうか。冬の空の下、熱い想いが交錯した一日の様子をお届けします。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcb9f87dae2781f846ebbff789a420a2a31a667e
水森かおり、恩師の墓前に23回目の紅白出場を報告「最高の歌い納めで皆さんに楽しんでいただきたい」
「今年も良い報告ができました」恩師・徳間康快氏への感謝
静かな境内、恩師の墓前でそっと両手を合わせる水森さんの表情は、安堵と感謝に満ちていました。「出場が決まるまではドキドキでした」と本音を漏らしつつも、今年もこうして吉報を届けられたことに、特別な喜びを感じているようでした。徳間元社長といえば、彼女を歌手として世に送り出し、育て上げた“芸能界の父”とも呼べる存在。23年連続という偉業も、恩師の導きがあってこそだと、彼女自身が一番強く感じているのでしょう。
今年はデビュー30周年というアニバーサリーイヤーでした。大阪を舞台にした新曲「大阪恋しずく」は、多くのファンの心に届き、ロングヒットを記録。各地での公演も大盛況となり、実力と実績で掴み取った紅白の切符です。墓前に語りかけるその背中は、30年という月日を走り続けてきた演歌歌手としての誇りと、変わらぬ謙虚さが同居しているように見えました。
亡き実父が遺した「初心」という羅針盤
徳間元社長への報告に先立ち、水森さんはもう一人の大切な人にも会いに行っていました。それは、5年前に84歳で旅立った最愛のお父様です。彼女にとって、芸能界の父が徳間氏なら、人生の指針を示してくれたのは間違いなく実のお父様でした。生前、父が繰り返し伝えていた言葉、「初心を忘れず、地に足をつけて頑張れ」。この言葉は今も、水森さんの心の真ん中に深く刻まれています。
華やかなスポットライトを浴び続けると、どうしても足元を見失いそうになる瞬間があるかもしれません。しかし、彼女がいつまでも親しみやすく、多くのファンに愛され続ける理由は、このお父様の教えを忠実に守り続けているからではないでしょうか。二人の「父」への墓前報告は、単なる儀式ではなく、彼女自身が歌手としての原点に立ち返り、心を整えるための大切な時間だったのです。
今年の「巨大衣装」はどうなる?含みを持たせた笑顔の真意
さて、水森かおりさんの紅白といえば、やはり気になるのが「豪華衣装」です。毎年、巨大化したり飛んだりと、視聴者の度肝を抜く演出がおなじみですが、果たして今年はどうなるのでしょうか。報道陣からの問いかけに対し、彼女は「どうでしょうねえ。まだ完成はしていませんが、だんだんと始まっています」と、いたずらっぽく明言を避けました。
しかし、その言葉の裏には確かな自信が覗いています。「どんな形であれ最高の歌い納めで、皆さんに楽しんでいただきたい」というアピールは、今年も私たちをあっと驚かせる準備が進んでいる証拠でしょう。デビュー30周年の集大成として、一体どんな景色を紅白のステージで見せてくれるのか。衣装の派手さだけでなく、そこには「ファンを楽しませたい」という彼女のエンターテイナーとしての純粋な想いが詰まっているのです。
演歌ニュース記事 感想
この記事を読んでいて、水森かおりさんの「義理堅さ」に改めて胸を打たれました。23回も連続出場していれば、報告も形式的になりそうなものですが、毎年こうして恩師とお父様の墓前を訪れ、初心に帰る姿勢を持ち続けている。これこそが、彼女が30年も第一線で活躍し続けられる最大の理由なのだと痛感しました。
「初心を忘れず、地に足をつけて」というお父様の言葉、紅白でのあの巨大な衣装(地に足がつかないことも多いですが!笑)との対比が面白くもあり、また愛おしくも感じます。今年はどんな仕掛けで私たちを楽しませてくれるのか、大晦日の放送が待ち遠しくてたまりません。きっと天国の二人の父も、特等席で彼女の晴れ姿を楽しみにしていることでしょう。

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