昭和歌謡の世界に新たな風を吹き込む2つのグループ、SHOW-WAとMATSURI。秋元康さんのプロデュースのもと、かつてメジャーデビューの座を賭けて熾烈な戦いを繰り広げた彼らが、今、固い絆で結ばれた「盟友」として手を取り合いました。2025年6月18日、初の合同シングル「僕らの口笛」がリリースされ、記念イベントには1500人ものファンが殺到。会場は熱狂と感動の渦に包まれました。熱い火花を散らしたあの日々を越え、同じ夢を見つめる「ワンチーム」となった彼ら。なぜ共に歌うことを選んだのか。イベントで語られた熱い想いと、挫折と再生を知る彼らだからこそ歌える応援歌に込められたメッセージに迫ります。
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SHOW-WA & MATSURI、合同名義のシングル「僕らの口笛」リリース・イベントにファン1500人が集結
涙の敗戦から、奇跡のデビューへ
彼らの物語は、フジテレビ系『ぽかぽか』の番組企画から始まりました。SHOW-WAとMATSURI、デビューできるのは一組だけ。その過酷な真剣勝負の末、SHOW-WAが勝利の切符を掴み、MATSURIは涙をのみました。しかし、物語はそこで終わりませんでした。MATSURIのデビューを諦めきれないファンの熱い想いが、なんと2万筆を超える署名を集めるという大きなうねりを生み出したのです。その声に後押しされる形で、MATSURIは今年1月、見事にメジャーデビュー。オリコン週間ランキングで1位を獲得するという快挙を成し遂げました。一度は夢破れた男たちが、ファンの愛によって奇跡の復活を遂げたこの感動的なエピソードこそ、彼らの人気の源泉なのかもしれません。
挫折を知る者たちが歌う「応援歌」
今回リリースされた合同シングル「僕らの口笛」は、そんな彼らの歩みそのものを映し出したかのような一曲です。この歌もまた『ぽかぽか』の合唱企画から生まれ、大阪の学生たちと共に作り上げられました。「失敗を恐れなくていい」「何度だってやり直せる」。秋元康さんが書き下ろしたその歌詞は、爽やかなフォークソングのメロディーに乗って、優しく心に染み渡ります。なぜこの歌が、これほどまでに人の心を打つのでしょうか。それは、一度は夢を諦めかけた平均年齢35歳のメンバーたちが、もう一度夢を追いかける「夢をあきらめるな!オーディション」を経て集まったグループだから。そして、デビューを賭けて戦い、光と影を味わった彼らが歌うからこその、圧倒的な説得力があるからに違いありません。
敵から盟友へ、目指すは紅白のステージ
リリースイベントのステージで、SHOW-WAのリーダー寺田真二郎さんは、「僕らだからこそ、“失敗を恐れなくていいんだよ”というメッセージが伝わると嬉しいです!」と力強く語りました。そして、MATSURIの柳田優樹さんはこう続けます。「SHOW-WAとは同じオーディションで誕生した仲間。こうやって一緒にシングルをリリースできて嬉しい。僕らはワンチーム!一緒に紅白歌合戦のステージに立ちたい」。かつてのライバルが、今では互いを「仲間」と呼び、同じ夢を公言する。これほど胸が熱くなる物語があるでしょうか。この合同シングルは、彼らにとって新たなスタートの合図であり、共に紅白という大きな夢の舞台へと駆け上がるための、力強いファンファーレなのです。
演歌ニュース記事 感想
彼らの物語を知り、単なる昭和歌謡グループではない、その生き様に深く心を揺さぶられました。一度社会に出て様々な経験を積んだ「大人」たちが、泥臭く、そしてひたむきに夢を追いかける姿は、私たちに勇気と感動を与えてくれます。特に、MATSURIがファンの皆様の力によってデビューを勝ち取ったというエピソードには、胸が熱くなりました。彼ら自身の魅力はもちろんですが、応援するファンの熱い想いが、不可能を可能にした。これぞエンターテインメントの醍醐味だと感じます。そんな2組が、ライバル関係を乗り越えて「ワンチーム」として紅白を目指すと語る姿は、まるで一編の青春ドラマのようです。彼らが歌う「失敗を恐れなくていい」という言葉には、彼らの波乱万丈な人生そのものが詰まっており、ずっしりとした重みを感じました。この「僕らの口笛」が、多くの人々の心を照らす応援歌になることを確信しています。
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