2026年3月22日、大阪・新歌舞伎座。この格式高いステージで、演歌歌手・竹島宏さんによる単独公演「竹島宏 25周年の入り口 Jewel Box ~トパーズ~」が華やかに開催されました。昨年、初のミュージカル出演や同所での単独初公演を成功させた竹島さんにとって、今年はデビュー25周年という記念すべきアニバーサリーイヤー。さらに午(うま)年の「年男」という巡り合わせも重なり、会場にはお祝いムードと期待感が満ち溢れていました。
今回の公演は、まさに「宝石箱(Jewel Box)」の名にふさわしく、彼の多彩な魅力がぎっしりと詰め込まれた極上のエンターテインメント。キャッチコピーである“ロマンチック歌謡歌手”としての本領を遺憾なく発揮した「ロマンティック★宏」全開のステージでは、驚きの全編英語詞への挑戦や、来月発売される勝負曲『純愛』の初披露など、ファンを熱狂させる数々の仕掛けが用意されていました。25年という月日を経て、なお進化を止めない竹島さんが新歌舞伎座の夜に刻んだ、至福の22曲。その煌めくステージの全貌を、情熱を込めてお伝えいたします。
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竹島宏 自身2度目の大阪新歌舞伎座での単独公演 “ロマンティック歌謡”と“色褪せない極上の映画音楽”で会場を魅了
山上路夫の世界が彩る「トパーズ」の輝き。フレンチ歌謡が誘う甘美な誘惑
幕が上がると、そこにはトパーズのような高貴な光に包まれた竹島宏さんの姿がありました。今回のコンサートの大きな柱の一つとなったのが、“山上路夫作品で紡ぐロマンティック歌謡~フレンチ編~”と銘打たれたコーナーです。山上路夫氏といえば、昭和の歌謡史に燦然と輝く名曲の数々を生み出した巨匠。その作品群の中から、竹島さんは『或る日突然』や『生きがい』、『甘い生活』といった名曲をピックアップし、独自の「フレンチ・スタイル」で再構築してみせました。
ステージ上での竹島さんは、まるでフランスの石畳を歩く映画の主人公のような佇まい。軽やかでありながら、どこか憂いを帯びた歌声が会場を包み込みます。演歌特有のこぶしを抑え、囁くような低音から突き抜けるような高音までを自在に操るその表現力は、まさに「ロマンチック歌謡」の完成形と言えるでしょう。往年の名曲たちが、竹島さんのフィルターを通すことで現代的な輝きを取り戻し、観客一人ひとりの心にそっと寄り添うような温かな感動を呼んでいました。
眠れぬ夜を越えて挑んだ銀幕の調べ。全編英語詞に込めた表現者としての誇り
中盤、会場が最も驚きと感動に包まれたのは、映画音楽を題材にしたコーナーでした。ここで竹島さんは、自ら「日本語の歌詞でも四苦八苦する自分が……」と冗談を交えつつ、全編英語詞による楽曲披露という大胆な挑戦を明かしました。「寝ずに練習を重ねてまいりました」という言葉通り、披露された『Moon River』や『Can’t Help Falling in Love』の歌唱は、発音の美しさはもちろんのこと、言葉の壁を越えた深い感情が宿っていました。
しっとりとしたライティングの中、スクリーンに映し出される映画の名シーン。それに重なる竹島さんの優美な歌唱は、聴く者を1950年代から60年代のハリウッドの黄金期へとタイムスリップさせたかのようでした。特に『Love Is A Many Splendored Thing(慕情)』で見せたドラマチックな展開には、会場の至る所から感嘆の声が漏れ、歌い終えた瞬間には地鳴りのような拍手が鳴り響きました。演歌という枠に安住することなく、常に「新しい自分」を見せようとするストイックな姿勢。その挑戦心こそが、彼が25年間愛され続けてきた理由であることを改めて確信させる圧巻のシーンでした。
幸先生が託した「竹島にしか歌えない歌」。新曲『純愛』に刻む25年目の誓い
コンサートが佳境を迎えたアンコール。竹島さんはファンに向けた最高のプレゼントとして、4月15日にリリースされる新曲『純愛』を初めて公の場で披露しました。作曲を手掛けた幸耕平先生から「静かなのに温かい、竹島にしか歌えない曲だから……」という言葉とともに託されたというこの楽曲。イントロが流れた瞬間、会場の空気は一変し、深い静寂の中に彼の歌声が一本の光のように真っ直ぐに伸びていきました。
『純愛』は、これまでの派手な演出を削ぎ落とし、言葉とメロディーの美しさを極限まで追求したバラードです。一見すると淡々とした曲調の中に、ふつふつと燃えるような情念と、相手を想う純粋な温かさが同居しています。25周年という大きな節目を迎え、「心を無にして、真っさらに」と語った竹島さんの決意が、この一曲に集約されているようでした。歌い終えた後の「これからも様々なことにチャレンジしていきます」という力強い言葉は、25周年という通過点を超え、その先にあるさらなる高みを見据える、一人の表現者の不退転の覚悟を感じさせてくれました。
演歌ニュース記事 感想
竹島宏さんの新歌舞伎座公演のニュースを知り、25周年というキャリアにあぐらをかかない、その「攻め」の姿勢に深い感銘を受けました。特に全編英語詞での映画音楽への挑戦。演歌という自身のベースがありながら、寝る間を惜しんで全く異なるジャンルに挑むその熱意には、表現者としての凄みを感じます。今回の公演タイトル「Jewel Box(宝石箱)」の通り、キラキラとした華やかさの裏側に、血の滲むような努力が隠されているのだと思うと、胸が熱くなるような思いが湧いてきました。
個人的に最も心に響いたのは、新曲『純愛』にまつわるエピソードです。幸先生の「竹島にしか歌えない」という言葉は、最大級の賛辞であるとともに、彼が25年間で築き上げてきた唯一無二の個性を認めたものですよね。派手さではなく「温かさ」で勝負する今作。午年の年男として全力で駆け抜ける彼の背中を、多くのファンが宝石のような眼差しで見守っていた光景が目に浮かぶようです。演歌歌手が車掌さんの姿で登場したり、英語でラブソングを歌ったりと、まさに予定調和を覆す「ロマンチック★宏」の魅力。4月の新曲発売が、今から楽しみでなりません。

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