演歌界でいま最も勢いのある若手の一人、一条貫太さんがデビュー9年目の勝負曲として放つのは、自身4作連続の海をテーマにした楽曲『兄弟波止場』です。3月18日には、大阪・アメリカ村のライブハウス「BIGCAT」で開催される恒例の「大阪発流行歌ライブ」への出演も決まっており、ファンの期待は最高潮に達しています。
千葉県出身の彼にとって、かつては不慣れだった大阪の地。しかし、ラジオ番組のレギュラーを通じて培った関西との縁が、彼の歌声にこれまでとは違う深みを与え始めました。20代最後、そして30代という新たな海原へ漕ぎ出す直前のいま、彼が歌に込めた「海の男の真実」とは何なのか。勢いだけではない、哀愁を纏った新曲の制作秘話から、大阪での成長の足跡、そしてこだわり抜いたカップリング曲の魅力まで、今の彼にしか出せない熱量を詳しくお伝えします。
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一条貫太 大阪で成長実感 新曲携えBIGCATへ
荒波に消えた兄の遺志を継いで。力強さの裏に宿る「畏怖と哀愁」の表現
これまでの「波よどんと来い!」といった勢い任せの男唄から一転、今作『兄弟波止場』では海への恐れと敬意、そして亡き兄を慕う切なさが色濃く描かれています。物語の主人公は、海難事故で兄を失いながらも、その遺志を継いで一流の漁師を目指す若者。一条さん自身、これまでの作品のようにただ力強く歌うのではなく、兄を奪った大海原に対する複雑な感情を表現することに、これまでにない苦労を重ねたと語ります。
レコーディングでは「ガンガン行くだけではない哀愁」をいかに声に乗せるかが課題だったそうですが、完成した音源を聴けば、その努力が結実していることは明白です。武骨な風貌の奥に秘められた繊細な心の揺れが、一節ごとに聴き手の胸へと深く突き刺さります。若手ながら「海の男」の代名詞を背負う彼が、技術を越えた「魂の深み」にたどり着いた、まさに記念碑的な一曲となりました。
大阪のノリが歌に深みを与える。ラジオ大阪でのレギュラー1周年で見えた景色
首都圏である千葉市で生まれ育った一条さんにとって、当初は戸惑いもあったという大阪の街。しかし、ラジオ大阪『ご昭和ねがいます』のパーソナリティーを務めて間もなく1年が経とうとしています。毎週の放送を通じて現地のファンやリスナーと心を通わせる中で、関西特有の明るいノリや、言葉の裏にある情熱を肌で感じてきました。
「こういう機会がなければ、これほど定期的に訪れることはなかった」と本人が語るように、大阪は今や彼にとって第2の故郷のような存在です。様々な人と対話し、東西で異なる言い回しやニュアンスを学んだ経験は、歌の表現力にも大きなプラスの影響を与えています。3月18日のBIGCAT公演は、そんな「大阪で揉まれて一回り大きくなった」一条さんの現在地を、浪速のファンへ生歌で披露する絶好の舞台となるに違いありません。
節目となる30歳の誓い。ジャンルの幅を広げるカップリング曲へのこだわり
今年でいよいよ30歳という人生の大台に乗る一条さん。今作では自身初となる、カップリング曲を替えたCD2形態での同時発売という挑戦に打って出ました。タイプAに収録された水木れいじ氏書き下ろしの『生意気酒』は、昭和の香りが漂うテンポの良い本格演歌。一方でタイプBの『野良犬のブルース』では、ムード歌謡という新たな領域で色気のある歌唱を披露しています。
「自分自身の軸はブレさせずに、少しずつ幅を広げていきたい」と語る瞳には、同世代の他の歌手とは一線を画す、独自の道を切り拓く自信が溢れています。海を愛し、演歌の伝統を大切にしながらも、現代の風を吹き込もうとするそのストイックな姿勢。30代という新しい航路へ向かう彼が、これからどのような「男の美学」を見せてくれるのか、その一挙手一投足から目が離せそうにありません。
演歌ニュース記事 感想
今回のニュースを拝見し、一条貫太さんという歌手が持つ「誠実な熱量」に改めて心を打たれました。短く刈り上げた頭髪とたくましい風貌から、一見すると武骨な印象を受けますが、その内側には海の怖さを知り、亡き兄を想う繊細な感性がしっかりと息づいているのですね。特に「勢いだけではない、海への恐れと敬意」という言葉に、表現者としての確かな覚悟を感じて、なんだかこちらまで背筋が伸びる思いがいたしました。
個人的に印象に残ったのは、不慣れだった大阪の街を、ラジオを通じて自分の居場所にしていく逞しさです。土地の空気に触れ、人々の温かさを吸収することで、歌声にも新しい血が通っていく。そんな成長の物語が、新曲『兄弟波止場』の重みにも繋がっている気がしてなりません。30歳という節目を目前に、本格演歌からムード歌謡まで幅広く挑戦する彼の姿は、まさに令和の演歌界を牽引する旗手そのもの。3月のライブ、きっと今の彼にしか出せない「魂の咆哮」が聴けるのではないかと、今から期待が膨らんで止まりません。

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